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デザイナーが悩んだ時のネクストアクションへの3ステップ
こんにちは。デザイン×エンジニアリング×ディレクションをベースに「新しい価値観」を創造するクリエイティブ集団、crage(くらげ)株式会社でUI/UXデザイナーをしているナンシーです。
デザイナーの皆さん、プロジェクトを進めている中で、「あれ、次、何をすればいいんだっけ」と迷ってしまう……そんな経験はありませんか?この記事では、crageのデザインチームで行った勉強会の資料を元に、シンプルだけど効果的な3ステップをご紹介します。ちょっとしたコツで、スムーズに仕事を進められるようになりましょう!
※この記事は以下の本がベースになっています。この本の中には演習問題がたくさん掲載されており、すごく身につくのでおすすめです✨
ステップ1:テーマを確認する
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最初に立ち返るべきポイント、それは「テーマ」です。テーマとは、簡単に言うと「自分がいま、困っている・悩んでいること」のこと。
◯◯するにはどうするとよいか?
◯◯するにはどうするべきか?
というように、最後は「?」になる文章になるかと思います。
「テーマ」というと「企画」っぽくきこえますが、10分の相談でも、1時間のお客様とのお打ち合わせでも、テーマは存在します。
テーマは、「考える」のではなく、「確認する」「整理する」ものであることが多いかと思います。
お客様とのコミュニケーションの中では、「テーマを整理すること( = 何を課題としているのか、何に困っているのか)」もお仕事になることもあるかと思います。
例えば、アプリのデザインしていて、ナビゲーションバーがユーザーにとって直感的でない…と気がついたとします。
ただ、すでにデザインFIXしており開発が進む直前だった場合、どうしよう…となりますよね。
この場合のテーマはなんでしょうか。
すでにデザインがFIXして、開発に進もうとしている場合、デザイン修正を実施すべきか?
などかな、と思います。
ネクストアクションに困ったとき、まず実施したいのは「自分がいま、困っている・悩んでいること」の整理です。
ここがクリアになると、もう次のステップに進めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
💡豆知識:問題と課題は意味が異なります
「テーマ」は「問題」や「課題」と言い換えられることがありますが、「問題」と「課題」は意味が異なるので、注意が必要です。
問題 = 悪い状態 ・ 困っていること
ex. お腹がいたくて仕事ができないこと
課題 = それ自体は悪くない
ex. 辛いもの食べたこと
ex. いっぱい食べたこと
ex. 腐ってるもの食べたこと
※ただ、人によって「問題」と「課題」の定義が異なることがあるので、定義がずれないように、適宜確認しましょう。
ステップ2:相手に対応してほしいことを確認する
![](https://assets.st-note.com/img/1711635320168-krAw1lTrlQ.png?width=800)
次に、「テーマ」に対しての答えをいきなり相談・検討する前に、報告や相談する相手にどんな対応をしてほしいか、考えましょう。 「理解」「フィードバック」「行動」、この3つの中から、自分は相手に、何をしてほしいのか考えます。
※なお、自身で判断して進められるタスクの場合は、このステップをスキップできます
■理解
相手に正しく理解してもらったうえで、知ってもらいたい場合。
ex. XXXといった課題がある。今デザイン修正を行った場合、開発とデザインが並走することにはなるが、スケジュール的には実施可能であるため、デザイン修正検討を実施します など
■フィードバック
相手に正しく理解してもらったうえで、フィードバックがほしい場合。
ex. XXXといった課題があると感じているが、今からデザインを修正するとリリースが遅れてしまいそう。
とはいえ、ナビゲーションバーという重要UIなため、今回のリリースで対応すべきか意見がほしい など
■行動
相手に正しく理解してもらったうえで、行動をしてもらいたい場合
ex. XXXといった課題があり、ナビゲーションバーは重要なUIなため、今回のリリースに入れ込みたい。
リスケジュール案を作成したので、現実的なスケジュールか確認してほしい など
💡豆知識:聞き手が「結局、どうしたらいいの?」となることは意外と多い
知っておいてほしいだけなのか、なにか意見がほしいのか、アクションしてほしいのか。
聞き手が、「それで結局、どうしたらいいの?」となることは意外と多いと思います。
「共有です」「ご意見がほしく」「◯◯してほしいので、その説明をします」などを最初に伝えておくと、聞き手も、そのつもりで頭を切り替えて聞いてくださり、話が進みやすいかと思います。
ステップ3:答えを出す
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そして、答えを出します。
答えとは、「結論」+「根拠」+「(行動してほしい時は)方法」です。
明確な答えを用意することで、相手も納得しやすく、プロジェクトを次に進めやすくなります。
■結論
テーマに対して、答えの核( = アクション・評価・判断 など)をなすもの。
<チェックポイント>
✓「答えの要約」ではなく、「自分の言いたいことの要約」になっていないか
✓「場合によって」という場合は、その場合分けが明確になっているか
■根拠
どうしてその結論に至ったのかという理由(事実や判断など)。
<チェックポイント>
✓ Aが必要です、なぜなら、Aがないから、になっていないか。
✓ 事実ではなく、自分が考えた仮設や判断になっていないか。
✓ 前提を共有しているか。
■方法
結論がアクションの場合、相手がそのアクションをとれるように、具体的なやり方を提示したもの。
それは、ステップ1〜3を、例に沿って実施してみましょう。
テーマ:すでにデザインがFIXして開発に進もうとしている段階でも、デザイン修正を実施すべきか?
■結論
デザイン修正を実施しようと思っている。
ただし、精緻な追加工数見積を行い、リスケジュールを検討した結果、今回予定していたリリース日に間に合わない場合は、次のフェーズでリリースする。
■根拠
・ナビゲーションバーは、ユーザー体験において、重要で利用頻度も高いUIである
・ラフベースでざっくり開発にスケジュール相談したところ、追加1営業日であった。これは、リリースまでのバッファを1日利用することで、開発観点のみであれば、今回のリリースに間に合う
・今回の改修はプレスリリースも打っており、リリース日を変更することの影響が広い
■方法(行動)
「結論」の方針で問題ないか、確認してほしい。
💡豆知識:テーマからはずれた答えを出したいとき
例えば、お客様のご要望に答えるには納期を遅らせたり、フェーズを切る必要がある場合。
🗣 < 効果が限定的になるので、納期を遅らせましょう。
これでは、お客様は、テーマに答えてもらっていないので、受け入れがたくなってしまうかと思います。
ポイントは、以下2つです。
✓ まずはテーマに答えること
✓ 早めに、別のテーマに切り替えること
テーマに答える:
🗣 < ◯日までだと、ここまでできます。これだと、ご要望に100%お答えできません。
新テーマに切り替える:
🗣 < 抜本的な解決をするには、XXXが必要で、そのためには、◯日までかかります。
回答を出す相手が誰かにもよりますが、テーマを切り替える場合は、設定した回答期限を待たずに、答えを出すと心象がよいな、と思っています。
終わりに…迷ったらみんなを巻き込もう🤝✨
いかがでしたでしょうか?
いわゆる「ロジカルシンキング」のベースとなる考え方をまとめてみました。デザイナーにとって、少しとっつきづらいように感じる領域ですが、正解のない「デザイン」という領域だからこそ、取り入れていきたいところです。
でも!!困ったり、迷ったりした時に、すごく時間をかけて、無理にこの型に当て込んだ考え方を実行する必要はないと思っています。
crageでは、チーム、プロジェクト、事業、会社単位で、メンバーを巻き込んで実施していくことを推奨しています。これはcrageらしさの1つだと思っています。
次に何をしたらいいか迷ってしまったら、もちろんご自身でも検討して意見を持っていただきつつ、ぜひ一緒に考えましょう。
一緒に考えれば、早く、そしてより良いデザインになるはずです。
私たちと一緒に考え、新しくて良いもの創造していきませんか?
crageでは、共に学び、共に成長する仲間(正社員はもちろん、パートナーとして入ってくださる業務委託の方も!)をお待ちしています。
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