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どん底の10年を超えて「ファンに支えられた味」老舗あんこ屋から禁断のスイーツ「あんとバター」が生まれるまで

「老舗」と聞くと順風満帆、長い歴史に支えられた根強い人気があるといったように感じますが、業績不振や民事再生といった荒波を乗り越え「あんこ」の新しい楽しみ方を提案している企業が大阪にあります。


大阪にある老舗あんこ屋「茜丸」

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「茜丸って知ってる?」と大阪の友人に聞くと「どらやきの?CMみてた」という声。テレビCMでこちらの茜太郎のキャラクターを見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

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「茜丸」は、昭和15年に大阪で創業しました。以来「よりおいしいあんこを、より多くの人のもとへ」をモットーに、日々美味しいあんこ作りに励んでいます。

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現在では、たいやき・あんパン等を作るための業務用あんこ、店頭では「茜丸五色どらやき」といった商品を主流に販売しております。しかし、ここに来るまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。


どん底の10年を超えて守り続けた「ファンに支えられた味」

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2006年、茜丸は多額の負債を抱えていたので、民事再生の道を選びました。以来、今日まで会社一丸となって「茜丸を再建する」という課題に努めてきました。

その頃は大手の取引先様を失うだけでなく、新規取引もスタートできないという危機的状況でした。打開の糸口としてあんこのECサイトをスタートしたり、個人店のネットでの開拓など、地道に再スタートを切ることに。


やれる事は何でもやろうと、Facebookで知り合ったパン教室の先生方にお願いし、あんこを使用したお菓子やパンのレシピを載せた「あんこレシピ.COM 」を開設して新たなファンづくりにも努めました。

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しかし私たちがここまでなんとか再建して来れたのは、金融面や打ち出し方の刷新だけではありません。昔から茜丸の商品を楽しんで頂いてきたお客さんに、”ここの味は唯一無二であり、他では代替できないものである”と思って支えて頂いた事が一番大きいと感じています。


「あんぱんのあんこは茜丸と決めている。だからこのあんこの味を守って欲しい」というベーカリー様のお声、「修業先からずっと茜丸のあんこを使っている。他には変えられないし、変えたくない。」という菓子店様のお声に、何度励まして頂いたことでしょうか。


より多くの方に楽しんでもらうために

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2007年から始めた再建は10年かけて終結。そのタイミングをもって、2018年からは海外、特にアジア圏の方にも私たちのあんこを楽しんで貰いたいと、輸出の取り組みを始めています。

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滑り出しは好調で、シンガポールのBread Talkや香港の美心集団といった東南アジアの最大手企業との取引に成功。香港の方にとっては重要なイベントである中秋節の月餅に十勝産の粒あんを採用して頂くことも出来ました。

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あんこは元々中華圏伝来の食べ物で、日本で独自に発展をしています。特に茜丸は甘過ぎない味に加え、カラフルなあんこを沢山生み出しているので、そういった点が中国の方にも目新しいと感じて頂けているのだと思います。

今までとは違う、親しみやすい工夫を

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今回Makuakeでの「あんとバター」プロジェクトのきっかけは、やはり「より多くの方にあんこを楽しんでもらう」という私たちの願いであり目標のため。
というのも、あんこは昔から日本で愛されてきたものにも関わらず、ご家庭であんこをジャムのようにパンに塗って食べることはあまり一般的ではありません。その理由のひとつに、あんこが500gや1kgの業務用袋詰めの物しか出回っていなかったこともあります。

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そこを突破するために、まず手軽な瓶サイズにしました。また、1年というジャムの標準的な賞味期限と同程度にすることにも成功しました。開封しても冷蔵保存することで、長い期間楽しんで頂けます。

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さらに、パンに塗るものといえばバター。バターと合わせることで、新しいあんこの美味しさ、使い方をよりイメージしていただけると考えました。
近年はリッチな味わいが好まれる傾向もある中で、よりまろやかにしてくれるといった点でも、バターは最適な組み合わせでした。

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使用しているフルーツ等の素材も、いつかまた海外にチャレンジしたいという思いも相まって国産材料にこだわっているのです。


シンプル、だけど要は外さないものづくり

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素材の混ぜ合わせから瓶詰めまでの製造工程に於いては、同じ大阪府内の株式会社ミールファームさんにご協力頂いています。

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材料はとってもシンプル。茜丸のあんに、バター、フルーツ類、砂糖、ホワイトチョコレート。美味しいものに複雑な材料は必要ありません。門外不出の絶妙な配合で、美味しいあんとバターは作られているんです。

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そして作り方も、材料の攪拌 → ビンに充填 → 加熱殺菌 という、無駄を削ぎ落としたシンプルな工程。製造ラインをできるだけ簡素化することで、清掃しやすく衛生面にも配慮しているんです。

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美味しさを追求する3つのこだわりは、


・加熱時間を短くして香りやフレッシュさをキープ
・フルーツは旨味がぎゅっと詰まった皮ごと使用
・コクを出すための隠し味にホワイトチョコレートを使用

それも開発段階の中で幾度となくトライを重ねる中で、やっと辿り着いたのだそうです。


「より多くの方にあんこを楽しんでもらう」という願いのもと

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パン好きを筆頭に話題沸騰中の「あんバターサンド」。その最強コンビをひとつに瓶詰めしてしまった禁断のスイーツ、その名も「あんとバター」
あんことバターという、誰もが大好きな組み合わせ。

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あんこに国産フルーツも混ぜ込んで生まれた6種の味は塗って良し、温めてそのまま食べても良しの、甘味と塩味がたまらない一品です。

バターと思えば食べるという行為が新鮮。あんこと思えば塗るという行為が新鮮。今までにないあんとバターの楽しみ方を、ぜひ食卓で味わってみてください!

『甘味と塩味がたまらない!最強コンビを掛け合わせた禁断スイーツ「あんとバター」』は、2020年2月7日までクラウドファンディングMakuakeにて先行発売を実施中。

リターンのお届けは2020年2月末を予定しております。

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