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漢方をルーツに、クラフトコーラを極めし開拓者。「伊良コーラ」
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世界初のクラフトコーラ専門メーカー・専門店。東京・下落合の自社工房で、コーラ職人によって作られるクラフトコーラです。コーラナッツのほか、カルダモンやナツメグなど12 種類以上のスパイスと柑橘が配合されています。素材には、漢方の生薬も登場◎
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●キープレイヤー
カツアバ、
●指標
甘さ・・・★★★★☆
スパイシーさ・・・★★★★☆
柑橘感・・・★★☆☆☆
複雑性・・・★★★☆☆
*複雑性=味わいや香りの広さ、種類の多さ
余韻・・・★★★★☆
*余韻=尾を引く味わいや香りの深さ、クセ
●お勧めシチュエーション
独特でクセのある甘みや香りを求めたくなる、仕事やお風呂上がり、休日のご褒美に。
●1瓶で楽しめる杯数
Mサイズ:並みグラスで、約10杯
Lサイズ:並みグラスで、約28杯
●手に入れられる場所
主に「伊良コーラ」オンラインストア、伊良コーラ総本店下落合、伊良コーラ 渋谷店、高島屋、TODAY'S SPECIAL、その他多数雑貨店・飲食店
クラフトコーラというジャンルの発祥に多大なる影響を与えた、開拓者であり、リーダー。漢方職人という家系をルーツに、1つのクラフトコーラブランドがどこまでゆけるのか、現在進行形で挑戦している存在です。
続けて、伊良コーラを実飲したり、クラフト性について探ってみます。どうぞ、お付き合いください。
1.概要
///素材/// ★=キープレイヤー
【スパイス・ハーブ】
コーラナッツ、シナモン、バニラビーンズ、クローブ、カルダモン、ナツメグ、コリアンダー、生姜
【甘味素材】
砂糖
【柑橘】
ライム、オレンジ、レモン
【その他+α】
カツアバ(★)
東京・下落合を拠点に、コーラ職人「コーラ小林」が立ち上げたクラフトコーラブランド。
2018年夏の創業からはや3年を数える、クラフトコーラの2大巨頭の1つが、この「伊良コーラ」です。
「元祖・世界初クラフトコーラ専門メーカー」と公式に掲げている通り、クラフトコーラというジャンルの発祥・開拓者であり、昨今のクラフトコーラの盛り上がりに火を付けた存在でもあります。
まさに、クラフトコーラ界のキープレイヤー。実飲しながら、その姿をさらに紐解いていきましょう。
2.実飲
〰蓋を開けた香り
さっそく伊良コーラらしい、ナツメグやコリアンダーも効いた、スパイスの芳香でクセのある香りが鼻に抜けてきます。
さまざまなクラフトコーラの香りを楽しんできていますが、伊良コーラの独特さはより他と明確に区別ができるユニークさを持っています。
🍷味わい
しっかり甘くて、刺激としてわかりやすく享受できる、強い味わい。
伊良コーラでしか感じることのできない、この独特な味わいや香りは、短期的には快楽に、長期的には余韻として効いてくる。ふと気づくと伊良コーラを求めるようになっています。
長く伊良コーラに触れているからこそ、そんな強さを都度都度感じます。
3.クラフト性
さて、ここからは、伊良コーラの”クラフト性”を紐解きます。
キーワードは、「漢方がルーツ」「クラフトコーラを極める」「クラフトコーラの開拓者」といった観点。
まず、「漢方がルーツ」というところ。
漢方職人だった祖父の魂を受け継ぎ、漢方らしいエッセンスをさまざまに反映している伊良コーラ。例えば、素材選び。シナモンやナツメグ、コリアンダー、カルダモンなど12種類以上のスパイスや3種類の柑橘に加え、(過去も含めると)エゾウコギやカツアバなど漢方の生薬も配合しています。
さらには、ロゴやシロップ瓶のパッケージデザイン。
「創業昭和二十九年」という表現に、違和感を覚えるかもしれません。これは「伊良コーラ」の代表を務める「コーラ小林」の祖父であり、和漢方職人だった伊東良太郎さんが和漢方工房「伊良葯工 (いよしやっこう)」を開業した年に由来しています。
さらには、2018年の伊良コーラ発祥当時から工房機能を構え、現在は総本店や自社オフィスとしても機能する下落合の拠点も、漢方由来。元は「伊良葯工」の工房があった場所なんです。
漢方というルーツを名ばかりに発信するのではなく、思想や素材、製造現場などありとあらゆる部分に反映されています。
〆———
そして、「クラフトコーラを極める」といった姿勢・行動も、伊良コーラらしさのひとつ。
自社で工房を構え、そこで製造したクラフトコーラを提供・販売する。
それは”クラフトコーラ”の定義にするにはハードルが高く、個人的には工場の力を借りることも選択肢の1つだと解釈していますが、クラフトコーラの在り方としては”極めている”と言わざるを得ません。それほどに、尊い取り組みだと思います。
また、素材の中でも、「コーラ」の名の由来になった重要な存在である「コーラナッツ」への向き合い方も、”極み”に関係するひとつ。
「COLA NUTS JORNEY」と題し、実際にガーナへ赴いてはコーラナッツ農園や生産者と顔を合わせ、直輸入しているのです。
使う素材へのこだわりを行動で表現し、自らの眼で選び抜く。その矜持を強く感じる一幕です。
〆———
さいごに、「クラフトコーラの開拓者」としての、仕掛けの数々。
クラフトコーラの可能性を自ら実験し、切り拓いてく姿は、もうすでに何度もみせてくれています。
ブランド立ち上げ当初は、移動販売が主体だった伊良コーラ。伊良コーラのモチーフを活かしたキッチンカー「カワセミ号」で、表参道・ファーマーズマーケットを中心に出店を続け、クラフトコーラの可能性を世に発信し始めていました。
ほどなくして、「魔法のシロップ」と名付けられた、伊良コーラのシロップ販売も開始。クラフトコーラが製品として市場に流通するのか、コーラを原液で購入することが成立するのか。
当時はその習慣がなかったので、クラフトコーラにとっては一大実験であったといえるでしょう。結果、瞬く間にその名を広げてゆくことに。
さらに、2020年春には、工房 兼 飲食営業機能を持った伊良コーラ総本店下落合をオープン。
お店周辺を「コーラ小道」と名付けてクラフトコーラの世界を地理的に作りだしたりと、ひとつのクラフトコーラブランドがお店・場を創出することも、実験的に取り組んでいます。
並行して、創業明治8年・鹿児島指宿の老舗焼酎メーカー「大山甚七商店」とコラボレーションしたり。
銀座ロフトやダンデライオン・チョコレートなど、異業種とのコラボレーションも続々と展開していたりと、異業種まで巻き込んで、クラフトコーラの可能性をいち早く表現。
直近の動向では、2021年4月末に2号店となる「伊良コーラ渋谷店」をOPEN。キャットストリートというアイコニックなエリアでクラフトコーラがどう受け入れられるかという可能性を追求しながら、人々との接点をふやしています。
レセプション訪問時にレポート記事を書いたので、詳細はぜひこちらで。
そして、目指すは、2024年のアメリカ・ニューヨーク出店。
「イヨシ・コカ・ペプシ」を見据えた一大実験が、今後控えているのです。
まだ形作られていなかったクラフトコーラの定義を自らの行為でもって拡張し続け、その意志と態度を表明し続けている。
クラフトコーラを極めし存在を、ますます見逃せません。
〆———
Shall you , IYOSHI COLA?
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