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【レポート】FOOMA JAPAN 2023出展報告

■イベント概要

コネクテッドロボティクスは2023年6月6日(火)~ 9日(金)に東京ビッグサイトにて開催されたFOOMA JAPAN 2023に出展しました。

この展示会は世界最大級の食品製造総合展として、一般社団法人 日本食品機械工業会が主催し、さまざまな食品製造に関わる機械や装置を紹介する企業969社が出展。イベント全体で4日間で106,104名の来場がありました。

※FOOMA JAPAN 2023、HPより引用

<開催概要>
食品機械・装置および関連機器に関する技術ならびに情報の交流と普及をはかり、併せて食品産業の一層の発展に寄与することとし、「食の安全・安心」に関心が高まる中、食品機械の最先端テクノロジー、製品、サービスを通して、「食の技術が拓く、ゆたかな未来」を提案する展示会と紹介されています。

当社は東7ホールにブース出展をしました。最寄り駅から距離がある場所にも関わらず、数多くのお客様にお立ち寄りいただきました。
数あるブースの中から、コネクテッドロボティクスのブースにお越しいただいた皆様ありがとうございます。

■出展ブース概要

今回当社のブースでは「惣菜製造工場の自動化・省人化」をテーマとして、AI検査ソフトウェア「AI Inspection」、惣菜盛付ロボット「Delibot™」、蓋閉ロボット「Futappy™」のデモンストレーションを1日あたり10回行いました。

白色を基調にしたシンプルなブースに3つのロボットシステムを展示

■出展内容について

1、盛付ロボット(Delibot™)

惣菜業界として初めて食品工場に導入された、定量盛り付けの工程を自動化するロボットです。今回は省スペース化を実現したロボットでひじき煮を盛り付ける様子の実演を行いました。

初日のブースの様子(DelibotはFOOMAアワード2023にノミネート!)

デモンストレーションでは準備の段取り、盛り付ける作業を紹介。熱心にロボットの動作をみて動画や写真を撮影されているお客様の様子も見られました。「Delibot」は実際の工場で9台稼働中ということもあり、導入企業様の反応や、どんな品種の盛り付けが可能なのかといったお問い合わせが数多く寄せられました。

2、蓋閉ロボット(Futappy™) 

惣菜や弁当など多種多様な容器の蓋閉め工程を自動化するロボットです。
今回、初めて展示会でお披露目しました。このロボットも近日、食品工場への納品予定が決まっています。FOOMAでは麺類を想定した長方形の容器の蓋閉め工程を実演しました。

現場の状況に応じて、大中小の様々なサイズ、容器形状にも対応できるという説明をさせていただくと「多品種少量生産だから専用機が入れられなくて困っていた」「意外とスピーディなんだね」「これだけ省スペースだとありがたい」などというお客様からの声をいただきました。
特に多様な嵌合形式に対応が可能なことや、3秒に1個のスピードで閉められるということ、段取り替えも簡単であることに驚きの声をいただきました。

3、AI検査ソフトウェア(AI Inspection)

不定形の原材料・加工品、曲線の多い容器にも対応可能なAI検査ソフトウェアです。今回は容器の縁への惣菜の乗り上げ検査を実演しました。

ポテトサラダが容器の縁に乗り上げていないかをチェックする様子

食に特化したAI機能・データセットによって、季節や品種によって状況が異なる食品製造工程での検査に対応が可能なソフトウェアです。
一般にラインで流れる容器の種類や位置、角度によって判別できないものもあるのですが、生産品目が増えた際にも独自のアルゴリズムを組み合わせて活用できる検査ソフトウェアとして、コンベア上に流れる惣菜をリアルタイムにOK・NG判断できる様子を実演しました。

■惣菜盛付ロボット「Delibot™」が
FOOMAアワード2023にて「優秀賞」を受賞

今回、事前にエントリーをしていたFOOMAアワード2023にて、惣菜盛付ロボット「Delibot」が優秀賞を受賞しました。

■FOOMAアワードについて

FOOMAアワードは食品機械の技術研究・開発の促進およびその技術の普及を図るために、優秀な食品機械・装置を広く食品産業界に周知、これを機に食品産業界における生産性向上、省人化等の課題解決、新たな食品開発に貢献し、ひいては食文化並びに食品安全の一層の向上に資することを目的に2022年創設されたものです。

授賞式・結果発表の様子

アワード授賞式では、食産業を支えてこられた多数の実績と歴史・優れた技術を誇る企業の皆様と共に表彰いただき社員一同、光栄なことと喜びました

開催レセプションには取締役COO・Delibotを担当するエンジニア・セールスが参加

今回のアワードは、惣菜製造工場の課題を解決するために、技術ドリブンではなく、工場現場で使い続けやすい技術を選んでシンプルな機構にしたこともご評価いただけたのではないかと思っております。初日より会場内にパネルも展示いただき、当社のことを知っていただく機会にも繋がりました。

会場通路に展示されたノミネート製品のパネル

■まとめ

FOOMA JAPAN2023では、非常に多くのお客様がご来場されたことに驚きました。海外のお客様もかなり多くご来場いただいていた実感がありました。昨年は「スタートアップゾーン」での出展だったのに対して、今回は資本業務提携を締結した寺岡精工様の隣のブースに出展することができたため、寺岡精工の皆様のご協力もあり、お客様が双方のブースを行き来されている様子が印象的でした。

当日ブースにお立ち寄りいただいたお客様からは「募集しても人材が集まらず、人手不足が深刻」「同業者にも驚かれるほどの多品種生産」「高齢化が進んでいる危機感」など、リアルな悩みや課題をお伺いできました。また、「もっと多様なことがロボットに任せられるようになれば」「いい時代がやってきそうだね」といった期待の言葉もいただきました。

デモンストレーション中のブースの様子

コネクテッドロボティクスは、今まで食産業をリードしてこられた企業様とも協力をしながら、食に特化したロボットテクノロジーの開発と現場導入、量産化を目指しております。皆様のニーズやご要望にお応えできるよう邁進してまいります。

■製品紹介サイトはこちら

■盛付ロボット「Delibot™」
https://connected-robotics.com/products/delibot/

▼実演した盛付ロボット「Delibot™」の様子はこちら

■蓋閉ロボット「Futappy™」
https://connected-robotics.com/products/futappy/

▼実演した蓋閉ロボット「 Futappy™」の様子はこちら

■AI検査ソフトウェア「AI Inspection」
https://connected-robotics.com/products/ai-inspection-software/

▼実演したAI検査ソフトウェア「AI Inspection」の様子はこちら