【CQ特別インタビュー企画】キャリアコンサルタント澤田みかさん「スコアが近い北欧の生活スタイルを取り入れ、充実度がアップ」
海外赴任の可能性
自分と各国の文化を知って、生活に適応したい
ーCQを学ぼうと思ったきっかけを教えてください
夫の仕事で海外赴任する可能性があり、CQの認定アソシエートの千木良さんから「違う文化について知っておくとよいのでは」と声をかけてもらったことが、基礎コースを受けたきっかけです。
ほかの自己診断ツールを受けたことはありますが、文化の傾向がわかるというのは面白いと思いました。自分がどのような文化を好むのか、また赴任先がどのような文化なのかを知っておくことで、ストレスを感じてもその原因がわかるのではないかと思いました。
CWQアセスメントで確信した
「日本人の平均」とは違う人生の優先順位
ー実際に受けてみた感想を教えてください
講座の前にCWQアセスメントを受検して、「生活の質志向」「人生を楽しむ志向」のスコアが高いことがわかりました。
これは北欧のスコアに似ています。以前から、北欧の生活に惹かれていた理由が、アセスメントの結果を見て腑に落ちました。
ーどのような部分で北欧の生活に惹かれていたのですか?
家族や友人との時間を大切にしているところです。
日本では、人生において仕事を第一優先と考える方が多いのですが、私は仕事よりも自分の生活や周りの人を優先したいと考えています。
仕事は短時間で成果を出し、余暇の時間を豊かに過ごしたいと以前から思っていました。本や映画などのイメージで北欧の生活がそれに近いと感じていました。
働き方に変化
北欧式の生活スタイルを取り入れる
ー講座受講後、生活や考え方に変化はありましたか?
講座を受講したのは、出産後の仕事をしていない期間で、その後どのようなキャリアを目指すか悩んでいた時期でした。
出産前に就いていた診療情報管理士は、拘束時間が長く、自由な時間が少ない仕事でした。自分が好む文化的な傾向と違うから合わなかったのだと、アセスメント結果を見て気づきました。
講座受講後、『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』という本を読み、そんな働き方をしたいと改めて思いました。
そして、フリーランスとして、時間の裁量権をもって働こうと決めました。
また、短時間で成果を出すために、本で紹介されていた昇降式デスクも取り入れました。
キャリアコンサルティングに活用
人間関係の破綻を防ぐ
ーキャリアコンサルタントとして、どのようにCQを取り入れていますか?
海外赴任される方や、幼少期に海外で過ごされた経験がある方、異文化の人と一緒に仕事をしている方に対して、異文化間での誤解や衝突を解消し、キャリア目標の達成を支援ができています。
例えば、「同僚のロシア人は笑顔が少ない。仕事上不満があって機嫌が悪いのだろうか?人に興味がないのではないか?」のような相談を受けたとします。そして、ロシアの文化的な背景を説明したうえで「本当に怒っていたのですか?」「あなたは直接何かを言われたのでしょうか?」などと問いかけてみます。すると、相談者の思い込みや誤解によって問題が生じていることがわかります。
異文化理解によって、人間関係の破綻を防ぐことができるのです。
講座で手に入れた「異文化を理解するためのめがね」を
都度かけ替えていく
ー今後、どのような場面でCQを活用したいですか。
まだ海外赴任については決まっていないのですが、講座で学んだ「異文化を理解するためのめがね」を手に入れることができたと思っています。
実際に生活をしてみると、違いに戸惑うことはあると思いますが、背景にある文化的傾向を知っていればやっていけると自信があります。
CQを学ぶ前に海外旅行して、店員さんが笑ってくれないことに恐怖を感じたことがありました。今考えると、「仕事中は笑わないほうが信頼される」という文化的傾向によるものだったとわかります。
最初から知っていれば、恐怖を感じることもなかったでしょう。
CQを学んだことで、それまでになかった新たな気づきを得られたのです。
海外だけでなく、同じように日本で生まれ育っても、文化的志向はそれぞれ異なります。
相手に応じてめがねをかけ替えられるようになりたいと思います。
一般社団法人CQラボは、ホフステードCWQの日本オフィシャルパートナーとして、カルチャーに関してトータルな学びを提供しています。CQ®(Cultural Intelligence)とは…「様々な文化的背景の中で、効果的に協働し成果を出す力」のこと。CQは21世紀を生き抜く本質的なスキルです。Googleやスターバックス、コカコーラ、米軍、ハーバード大学、英国のNHS(国民保険サービス)など、世界のトップ企業や政府/教育機関がCQ研修を取り入れ、活用されています。
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