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私流 Brocante。入門編。

私的、何事も狭く浅くをもっとうに。ちょい偏食的な食器愛と収集。またそこから派生し、自ら作成するまでに至った陶芸…。ここが私の食器愛、最終形態と思ってました。
フランスの地方都市に引っ越し、こちらでも陶芸教室を探し通いはじめるも。。。先生のセンスと合わず、陶芸を辞めて3年。たまたま見つけた籐の籠教室に通い始め、すっかりのめり込み。唯一長く続いた食器愛もここまでか。と、食器棚を眺めていました。
が。

ブロカントにすっかりはまってしまいました!


あんなに、【知らない人が使っていた食器なんて。】【薄汚れている物を、新たに買い求めるなんて。】等々。パリ パリ近郊に住んでいた頃、散歩中見かけるbrocante (蚤の市) vide greniers (フリーマーケット的な)を眺めておりました。友人の家で時々出される、ビンテージの味のある食器も。ひとが使っているのを見ると『素敵!』と思うけど。実際探しに行ってみると、あの雑多な中から夢のあるものを探すのは厳しい。
それがどうした?
今年に入ってから週末は、北に南に東に西に暇さえあればせっせと駆けつけている私。そんなわけで?note に書く作業も疎かになっておりました。

きっかけは、昨年emmaüs で思いがけず手にしたdigoin sarreguemines のお皿。MARY LOU のラヴィエ(前菜用のお皿)。

コレが、使い勝手がいい!。何より可愛い!!小鉢的にも使えるし、毎朝ブリオッシュ置いてもジャストサイズ。おむすび置いても、お洒落むすびに見せてしまうマジック。『オイオイオイ、これはありなんじゃないか!?』と考えを改めることとなったのです。


そして、調べれば調べるほど食器好きの私がのめり込む要素多数。



  • 既に廃窯されている物が多い。

  • 故に、市場に出回っている物が少ない=収集癖を刺激

  • 何より、絵柄 色合いとシリーズ名が女心を鷲掴み。

  • お皿の刻印で製造年代の大体がわかる=これまた、見つけた自分凄い!と自己満足を味わえることで収集癖を刺激。

  • 何より、思い描く幻想のフランス生活がテーブルの上に広がる。あ〜おフランスで生活しているみたい、と気分が上がる。(実際フランス人の多くは、IKEAの食器だったり量販店の器を使ってます。)


そこに、蚤の市 フリーマーケットの宝探し感が加わるのです。今まで本気で探そうとしてなかったので、パッと見てるだけだったのですが。今となっては、何十枚と積み上げられたお皿も上手いことよけながら1枚一枚みていったり。テーブル下にドサッと籠に入っているお皿をしゃがみ込んでチェック。
色々関係ないものの下に置かれたお皿も目敏くチェック。ダンボールの中でごちゃまぜの中からの掘り起こし。
そして毎回何か見つけられるとも限らず、とっておきを見つけたとしても自分の予算に合うとも限らず。1€以下で自分の趣味にあったお宝に巡り会うこともあったり、出展者と値段交渉でお得にゲットできたり、交渉決裂で泣く泣く諦めたり。毎回毎回小銭握りしめて、今日は何にめぐりあうだろう?というワクワク感は、子どもの頃の駄菓子屋に行った頃を思い出させます。

しかし、調子に乗りやすい私なので、自分で自分にブロカントにおける縛りをかけています。永く楽しめるように、1週末につき10€まで。土日何ヵ所かはしごしてまわっても、10€。そうは言いつつ、時々ゆるゆるになるのですが。。。次の週、全て空振りに終わって。前週の使いすぎは帳消し!と、許してしまったことも数回。でも、10€で週末思う存分楽しめるって凄くないですか?。

そんなこんなで、ここだけは…と思っていた世界にどっぷり脚を踏み入れてしまいました。アンチ断捨離! アンチシンプルライフ!! アンチものを持たない生活!!! 時代に背を向けて生きてます。

1日2ヶ所行った際の勝利品。トータル10ユーロ


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