Tax return

かなり間が空いてしまいました。今回のトピックは、みんなが嫌がる税の申告で、これを説明します。これが本当に考えるだけでダルい!誰かプロにやってもらうなら、H&Rblockという便利な全米ネットの事務所もあります。手数料は取られますが。

結論から言うと、私は先週末自分で提出しました。TurboTax と言う、無料でやってくれるWebページです。アカウント作って、勤め先から送られて来るW-2の情報入力するだけ。どういうことかと言うと、クラウド上のソフトウェアが、ユーザーの入力した情報を基に、提出書類をネット上で作成し、連邦政府分も州政府分もクリック1つで送信してくれるのです!その提出書類がForm1040です。しかし一年に一回しかやらないこともあり、四苦八苦しながら3時間は掛かりました。でも慣れてくればやる価値はありです。昨年は半年しか働いていなかったのですが、3000ドル程がIRSから還元されることになりました。

これは結構なボーナスでございますな。アメリカの場合も連邦税も州税も給料から余裕を持って天引きされているので、自営業でもなければほとんどの人はお金が返ってきます。しかも2017年のトランプによる税制改革でStandard deductionが12,000ドルにまで拡大されたので、ほとんどの人がこの恩恵を受けるでしょう。何も考えずにこっちを選べばOKです。医療費などでこれ以上の額を経費計上して控除できる人は少数でしょう。しかしそんな計算もTurbotaxが丁寧に導いてくれます。他にはcredit karmaというのが同じくらい無料ソフトとして人気です。

アメリカのキャンパスなどでバイトしている日本人学生の皆さん、皆さんもTaxReturnの必要があります。一番嫌なのは、給料からの天引き料が実は足りていなくて、追加徴税の結果が出ることでしょう。私は大学院生をやっていた去年の提出の際、留学オフィスから使用するようにと指示された留学生対応のソフトを使うと、400ドルほどの未納分という結果が出ました。フザけんなテメーこのヤロ!こんなソフト使うか!と思い、その時に使ったのがTurbotaxです。アメリカ国民と外国人では税の優遇措置に差があるため、本来なら専用ソフトでちゃんと計算して納付しないといけないんでしょうけども。

そしてTurboTaxを使って出た結果は、なんと500ドルの還元です!実を言うと、バイト先である大学院からはそもそも給料が非課税で入ってきていました。それなら尚のこと、未納分があるという方が納得出来る話で、でもお金もらえるならいいやと、疑心半疑のまま、そのまま送信しました。結果、2週間ぐらいで連邦政府からも州政府からも送金されていました。待って待って待って!どういうこと!?税金全く払ってないのに!?IRSはお金タダでくれるの!?お前らのシステムザルか!Turbotaxを通し、提出内容が審査を通過しましたという、自動配信のメールまでご丁寧に頂きました。

留学生という不安定な身分もあり、後で面倒なことにならないかと少し不安になってリサーチしてみました。しかしアメリカの税法は結構難解で、それプラス移民法も絡んでくるので、国税局のシステムはスルーしたのだろうということで結局は結論付けました。また、INSとIRSが協力して効果的に税の徴収を徹底させようという気もないようです。

ちなみにこのTaxReturn、4月の期限を過ぎても、あるいは全く提出しなくても一般人にはあまり別に問題はないようです。払う必要のある人が提出しなかった場合はペナルティもあるようですが。それも3年ほどで時効だったような気がします。

あと、海外口座に1万ドル相当以上の資産がある場合は、何らかの課税対象になるという新制度が発足しています。また、アメリカ当局の問い合わせに対し、日本の金融機関が個人の口座残高情報を提供できる仕組みも構築されています。市民権持ってるならまだしも、日本の銀行に100万円も残してないアメリカ在住の日本人なんて普通いませんよね!?私も入力が終盤に差し掛かった時、この項目が質問されました。

どうしたかって?色んな質問事項に答えるのにヘトヘトになっていた私は、気付かなかったことにしました。Noでチェックして送信ですよ。課税よりも恐らく要求される入力がウザい。日本には3口座もあるのに。やってられるか、ボケ!

そんなこんながありましたが、今回も音速で政府側から受理の通達がありました。後は入金
を待って、少し贅沢する次第です。

法人、個人、アメリカで活動する外国企業を入れて何億というFilingが数ヶ月で起きるこの時期、巨額脱税の可能性もない人間相手には結構適当だろうというのが感想です。これが現実です。参考になったでしょうか?

あと、余談ですが、今年は去年支払った大学院の授業代への補助ということで、何千ドルか還元額にプラスしてくれました(これも相当な額)。American opportunity creditとか、そういうやつです。アメリカ国民の教育をサポートするためのものです。当然本来は留学生は対象にならないはずですが…。まあシステムの不備なんだから俺のせいにはしないでよね。ありがたく頂いておきます!