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給付金を長く使うために

購入したものは、ストックですか?フローですか?

「はっ?」
「購入したものがストック?フロー?何のこっちゃ!?」
「買ったものは、買ったものやろ!」
というふうに思われる方もいるのではないでしょうか?

しかし、購入したもの、正確には、支出したものには性質の違いがあります!
この記事では、購入(支出)したものの性質について説明し、皆さんが何を選択するかのお役に立てればと考えています。

あっ!
これは10万円の特別定額給付金の話ですが、私は公認会計士として企業の会計や財務などを見ている人間です。
実は、この話、企業の会計や財務にも役に立つ話だと思います。

そもそも10万円の特別定額給付金が出された理由って?

総務省のホームページによりますと、特別定額給付金は、以下の目的のために支出される、とのことです。

特別定額給付金の概要
令和2年4月20日、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」が閣議決定され、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うため、特別定額給付金事業が実施されることになり、総務省に特別定額給付金実施本部を設置いたしました。
施策の目的
「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(令和2年4月20日閣議決定)において、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」と示され、このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う。

参照:総務省「特別定額給付金(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関連)」https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/gyoumukanri_sonota/covid-19/kyufukin.html

この他にも、「持続化給付金」「雇用調整助成金」などが政府からの支援策として出されています。
こちらは企業への支援メニューですが、考え方は同じだと思います。

つまり、「家計も企業も収入が減って大変だから、その減少分を国が支援します。」ということです。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「企業にも、個人にも、お休みしてください」と要請しているので、その補填という意味合いもあるとは思います。

昨今のニュースを見ていると、確かに、収入が減っているという経営者や個人の方を多く見ます。
実際、私も収入が減っています(汗)。

多くの方が、お金の大事さについて考えさせられた日々だったのではないでしょうか?

では、この定額給付金を長く使うために、どのようにしたら良いかを考察したいと思います。

【本題】購入したものは、ストックですか?フローですか?

まずは、「ストック」と「フロー」について、皆さんが日々利用しているマスを例にして、説明いたします。

マスクは、「洗って使えるマスク」と「使い捨てのマスク」があります。
結論を言いますと、「洗って使えるマスク」は「ストック」、「使い捨てのマスク」は「フロー」と言えます。

想像がつきましたか?

順番が前後しますが、「フロー」は「flow」と書きます。
日本語にすると「流れる」です。
つまり、「使ってしまうと無くなってしまうもの」です。
「使い捨てのマスク」は、「使ったら捨てる」ことになりますので、「使ってしまうと無くなってしまうもの」ですよね。
なので、「使い捨てのマスク」は「フロー」と言えます。

「洗って使えるマスク」は、その反対です。
「ストック」は「stock」と書き、日本語では「財産」です。
「ストック」は「それ自体が財(金)を産むもの」と言えます。
この後のことを書くために、「財(金)を産む」とは、「財(金)を使わない=節約」も同義と説明しておきます。
なので、「洗って使えるマスク」は、「洗えば、何度も使える」ので、新しいマスクを購入する必要がありません。「財(金)を使わない=節約」ので、「ストック」と言えます。

皆さんは、給付金で何を買いますか?

私は、この給付金を「ストック」に使います。
すなわち、「財(金)を産むもの」(「財(金)を使わない=節約」)に使います。

では、具体的に何か、というと、

・「外食」よりも「日持ちがする食べ物」の購入
・「電車代」よりも「自転車」の購入
・「ジム代」よりも「ダンベル」(ランニングシューズなど)の購入
・「映画」よりも「ネット配信動画」の申し込み

などです。

尚、飲食業界、旅行業界、エンターテインメント業界など大変な状況だということは理解していますので、こちらでご利用いただくことも推奨いたします。業界への批判などではありませんので、誹謗中傷はご遠慮願います。
あくまでも、このテーマのために書いています。

最後に、冒頭で触れたことについて説明します。

これは10万円の特別定額給付金の話ですが、私は公認会計士として企業の会計や財務などを見ている人間です。
実は、この話、企業の会計や財務にも役に立つ話だと思います。

企業で言えば、「ストック」は「資産」、「フロー」は「費用」です。
これを説明するには、もう1本記事を書くことになりそうなので、別の機会に記載しますが、企業経営として、どちらに支出するかは検討するべきと言えます。

さて、皆さんは、10万円の特別定額給付金を何に利用しますか???

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