突然キレる人ってどんな人か。対応方法と心構え

　最近、突然キレるおじさんを会社の中で見かけました。おじさんと言ってもお偉いさんなんですけどね。他の人に内容を聞くと、おじさんが他の部署のお偉いさんを説得できなかったので無関係な若手にその責任を擦り付けていた、という事でした。皆さんも突然キレる人を見たことがあるのではないでしょうか。

　まず、突然キレる人ですが、下の2つのパターンに分かれると思います。
・自分の思い通りに事が運ばない、思い通りの反応がない場合にキレる
・自分を少しでもネガティブに言われたり、言動を指摘されるとキレる

　キレる対象も、以下のような感じではないでしょうか。
・部下や子供など、立場の弱い人にだけキレる
・特定の人にだけキレる、または特定の人にはキレない。

　キレるパターンのうち、「自分の思い通りに事が運ばなかったり、周囲が自分の思った通りの反応がない場合にキレる人」は、独特な思考を持っています。「自分は常に周囲の人の上に立つ人間であり、周囲の人は自分の思う通りに動かなければいけない。自分は正しいので自分の思い通りに動かない奴が悪い」という考えが根底にあります。そして、立場の弱い人にだけキレる、という場合が多いです。

　代表的な例でいえば、パワハラ上司です。「こんな事は考えれば言われなくてもできるだろう！馬鹿か！」など、部下が指示を出していなくても自分の思い通りに動かない場合や、自分に都合が悪い事が起こった場合に怒る人が当てはまります。この人たちは「みんなのためを思って厳しく叱っている」とか言いますが、単に感情を発散させているだけです。彼らは叱るという言葉を隠れ蓑にして怒っているだけです。また、感情を発散させているという事を認めると、自分が感情を制御できない人であると周囲から思われるので、それに耐えられないために誰にでもわかる嘘をつくのです。（逆に、工場の作業でケガや命に係わるミスをしてしまった場合は思いっきり叱ってくれる、怒ってくれる上司や先輩の方が考えて行動している（叱っている）と思います。ですが、ただの罵倒はNGです。）

　また、自分を少しでもネガティブに言われたり、言動を指摘されるとキレるタイプ人の根底には、「自分は優れた人間なので、自分がやることは間違っていない、だから指摘する奴が間違っている」という考えがあります。
　その人の中には、どす黒い自己愛が根底には渦巻いているので、「自分は気を付けて間違ったことをしないようにしている」ではなく、「自分がする事だから正しい」となるのです。ニュースで明らかに精神的なDVしていても「私は何も傷つけるような事は言ってないのですが、～」と言っているのを見かけます。もしこのキレるタイプの人だとすると、どんな暴言を吐き・暴力をしていようとも、この人にとっては「自分がする事だから正しい。もし悪いとすれば、こんな事を自分にさせている相手が悪い」という考えになるのです。
　このタイプの人は、大原則として「間違いは絶対に認めない。自己評価があり得ないほど高い」というのがあります。前出のパワハラ上司と少し似ているところがありますが、間違いを認める＝自分の正しさの否定、となり耐えられないのです。また、地雷を多く抱えている人で、キレるポイントに一貫性がない人の多くがこのタイプです。
　意外とこのタイプの人は多く、「食事に行こう。料理はなんでもいいから店を決めて」と言っておきながら、こちらが決めた店に文句を言ったり提案を蹴る人は、すでにこのタイプかその予備軍です。
　ただ、このタイプの人は、特定の波長が合う人とは仲良くできます。単に地雷を踏まない人だとも言えます。
　
　このような人たちへの対応ですが、離れられるのであれば、出来るだけ距離をとるのが正解です。彼らは周囲の人、場合によっては家族ですら自分を満足させるための奴隷程度にしか考えていません。
　心穏やかに生活をしたいのであれば、さっさと縁を切るに限ります。あなたの人生の貴重な時間をそんな人に取られては無駄になってしまします。
　以前は私の周囲にキレるタイプの人がいましたが、私はバッサリと付き合いを断ち切りました。付き合いを断ったことについて一切後悔することもなく、むしろなぜもっと早く付き合いを断たなかったのか、と違う後悔はしました。今は心穏やかに生活できています。
　会社など、離れる事が物理的に出来ない場合には、
・担当業務を変えて（変えてもらって）接点を減らす
・連絡は業務の件みにする
・食事や飲み会では大人数の場合のみ行き、その人とは接点を持たない
という限られた中でも接点を減らすという対応をお勧めします。

　キレる人への対応で共通しているのは、その人にとって「遠い人」になるという事です。奴らは狡猾ですので、「近くにいて、キレても大丈夫な人」を見定めています。なぜならば周囲の目があるからです。一般的に「関係のない人にもキレる人」というのは評判が悪いです（＝キレる人たちにとって都合の悪い状態になる）。

　あと、心構えとして、キレられようとも「お前が正しいわけではない」と強く思う事です。表面上はともかく、心の中でまともに向き合ってはいけません。
　たまにドラマなんかで「なんで私の気持ちがわからないの！言わなくてもわかるでしょ！」というセリフを見かけますが、本当に悪いのは気持ちを相手に伝えていない本人です。相手は意図的にその人を無視していないのであれば全く悪くありません。
　コミュニケーション能力が崩壊している人がこのような事を言っているだけなので、こんな事を言われた場合には「お前が正しいわけではない」と心の中で思いましょう。または「何言ってんの？逆にこっちの気持ちは言わなくても分かってるってことだよね？」と思うのも良い手です。

　あと、この手の人が謝ってくることが稀にありますが、許すことはしない方が良いです。今回だけは許す、と伝えても、こういった人の頭では「許された＝何度同じことやっても大丈夫」と変換しています。許すと間違いなくまた同じことをします。ヤバイ思考を持っています。なので、許す代わりに関係を断つ、ということで対応すれば問題の根源が遠のきます。

　皆様の生活のお役にたてれば幸いです。