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会社をつぶす原因は社員ではなく、社長や役員という話

 なぜ会社が倒産するのだろうか、誰が原因なのだろうか、と考えたことがあるのではないでしょうか。
 倒産の原因は、社長や取締役などの役員です。
 特に、それなりの社員数がいる会社ならば、100%社長や役員が原因です。時々、大企業の社員の横領事件や業務上のミスによる損害などが報道されていますが、個人が扱うにしては金額が大きかったとしても、会社としてみると倒産するまでの影響はありません。
 要は「影響する範囲が限定されている」ということです。
 一方、社長や役員は会社のかじ取り役なので、判断を誤ると本業がもうからなくなり会社は確実に倒産します。金融機関に救済された会社も倒産と同様なので、同じように社長や役員が原因です。
 社長や役員の判断は、すぐに「会社全体、事業全体に影響する」ということです。
 倒産したり、経営不振になっている会社で具体的に言えば、少し古いところではJAL、シャープ、最近では東芝、JDIなどなど。すべて社長や役員の判断ミスが原因です。

 大会社で長い間業績がぱっとしない会社は、経営陣に会社を経営する能力がない、と言い切っていいです。需要が落ち込んだため赤字が続いて、とか社長や役員にとっては言い訳にもなりません。好況、不況があるのは世の常で、それにどう対応するかを予め考えて備える体制を作るのが彼らの仕事です。

 また、異なるパターンですが、よく役員に見られるのですが、部下に対して過剰に報告を求めたり細かい命令を出しているが、目立った実績があがっていない人がいます。これもまた経営者としては無能です。こういった方には担当者くらいの地位が合っています。
 本人は「正しい判断をするために情報を集めている」つもりかもしれませんが、社員の労働力という経営資源を自分で消費しているという視点が抜け落ちています。さらに、社員から見ると、報告を上げたり命令を遂行したところで成果を上げない会社(や役員本人)ですので、給料も見合ったものではなく、そのうち会社に見切りをつけられ、転職される可能性が非常に高くなります。

 このような役員は、私の経験上、なぜか60代から50代中盤の人(バブル期に社会人か大学生だった人)に多くみられます。原因は不明ですが。これらは世代交代しないといけない年なので、その役員の成果として会社を成長させていなければさっさと退くが吉、なんですけどね。
 こんな人たちの下で若者や働き盛りの世代の労働力が無駄遣いされるのは世の中の損失ですが、悲しいかな、無能な役員に限って「自分は有能なのでまだ会社や世の中に貢献できる」と勘違いしているのです。

 若者や働き盛りの世代の人は、このような役員がしばらく居座りそうな会社からはさっさと転職するが吉、だと思います。

 

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