不登校に憧れる

中学校は中1は2日間、中2は皆勤、中3はインフルになった1週間だけを休み、高校は3年間皆勤した。大学は親が決めた大学に進学し、職場では浮いていて、気軽に連絡を取ろうと思う人はいなくて、成績がついにビリになった。

出席していたってこれである。

高校の時、いじめられていたのに毎日登校していてクラスの人に「すごいよね」と関心されたことがある。親に休むと言うのがめんどくさかったし、学校を辞めるのもめんどくさかった。クラスは変わるし終わりが見えてるならこのまま過ぎるのを待つかと思って通い続けた。

休めばよかったのだ。結果論だが、時間の無駄だった。志望校は落ちたし、受験勉強は勉強をしていても右肩下がりで偏差値は落ちていった。こんなことなら1人で映画見るなり、教室から眺めてた外を散歩するなり好きなことをすればよかったのだ。

行きたくなかった。なぜか笑われるし、話が伝わっているのに伝わらないかのような扱いをしてくるし、宇宙人呼ばわりされる。行かなきゃよかったのだ。

不登校は偉い。学校に行かないなんてすごい勇気で、自分があってかっこいい。学校に行ったからといって人生は好転しない。恩師はできないし、母校への愛着もない。コミュニケーション能力をさほど身につかなかった。いつまでも浮いていて友達も少ないし、扱いも雑である。

もう一度人生をやり直せるなら、絶対に毎日なんて登校しない。絶対に休んでやる。学校に行かないで好きなことをしている方がよっぽど有意義だ。

不登校ができるなんてかっこいい。

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