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小学校とは異なる中学校の学習

 小中学生への学習支援で得た知見を基に

色々書き始めて173回目になりました。

 また、2021年03月15日から

毎週連続投稿を始めて170回目です。

 そろそろ、試験期間ですね。
 
試験結果を見ると、中学一年生の大半が、
小学校と同じ方法で、学習を続けているようです。
 ところが、中学校の学習は、密度が高く進み方が早い!
そのため、学習の進展に追いつかない生徒が増えてしまいます。

 そこで、どうしたらいいのかという話。

 まず、試験の得点は、学習内容を理解している程度を表しますが、
相対的な差が大きい場合は、理解度に問題があります。
また、中学校の学習方法への対応力不足も考えられます。

 小学校では教科書は全て学校に置いておくことが多く、
それでは予習も復習もできません。
小学校では単に毎日の移動に負担がかかるという理由だけで、
学校に置いて置くことを容認しているだけです。

 義務教育では、教育指導要領に従ってまとめられた「教科書」で、
授業が展開されます。
 もっとも授業の方法自体は、各教科専任教師によりますが、
いずれにせよ学習の主体になるのは「教科書」です。
 更に補助教材としてワークブックが利用されています。
 上手に利用しながら、自分なりの学習計画を立てましょう。

  中学校での授業は「教科書」に従って展開し、
講義は口頭と板書により内容の解説が進められますので、
しっかりノートをとってゆくことが求められます。

 しかし、ただ授業を聴いているだけだと、
興味を引かれる機会は訪れません。
 そのため、まず「自分は、今何がわからないか?」を
把握しておく必要性があります。

 ①まず、学習日の前日に「教科書」を読みましょう。
もう授業を受けているので気がついていると思いますが、
一授業時間に20ページも進むことはありません。
 なので、担当の先生がどの程度進むかを見ながら、
それよりも少し多めに読んでおきます。
 その上で、教科書の「???」という言葉や、
意味がよくわからない部分に鉛筆でアンダーラインを引いておきます。
 授業中にこの部分の解説はよく聴いておき、
アンダーラインの下にメモしましょう。

 ②もちろん、板書も知識を得る大切な手掛かりになるので、
全てノートに写します。



 ③家に帰ってから、教科書のメモをノートに写した板書に従い、
必要な所に写し書きします。

そのためには、ノートは見開きで使いましょう。
 片面は授業の板書の転記用です。残りの片面の1/3は②用です。

 ④ここまで終わったら宿題を片付けましょう。
授業内容は理解できたはずです。


 ⑤人間は、ほっておくと物忘れします。
だから、次の授業の前日、教科書を読む前にノートを読み直します。



 ⑥一週間ごとに、片面の残り2/3を使い、
自分でわかりやすいようにまとめ直しをします。

試験前にもう一度まとめ直しを確認しましょう。

 ⑦こうして予習→学習→復習のサイクルを作りましょう。

 ⑧学習以外にゲームなど好きな事があれば、
予定通りに進んだご褒美として打ち込みましょう。

 
 ⑨その上で週間行動予定を作っておくと、
視覚的な手掛かりになり、有効です。

 これはあくまでも「学習」の進め方の基本方針です。
実際に実行しながら、自分なりの学習方法を見つけましょう。

★保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 
  
あまりにも無防備なまま置き去りにされ、
大切な文字文化から遠ざかったままにいる生徒が
とても多く存在します。
 そして、学習の基礎となる文字を活用できないまま
中学校に進んでいる生徒の行く末は、「学習の躓き」

 学習の方法論や、実際の学習方法について
身をもって体験している皆さんなら
生徒の窮地に手を差し伸べられます。

 一番生徒に近い存在で、関係性が成立している皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。

27.JUN.2024.ARAI