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先生!中学校ってなぁに?


 昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて90回目です。

 実は 今年06月15日に同じような内容を書いていますが
今回、小学校六年生に向けて、少し解りやすくすると同時に
ちょっと、おまけを付け加えました。

 小学校から中学校へ進学すると
学校の様子が、いろいろと変わってゆきます。
 
 たとえば、
①担任の先生には 朝と帰り以外は担当教科しか会えない。
②教科別に教えてくれる先生が違う。
③なので、質問しにくい。
④定期的に試験がある。

 なんてことがあり、
小学校でやっていたような、学習の進め方をしていると
どうしたらいいのか、わらないことが増えます。

 たとえば
⑤教科書を見ながら、ノートを取っていても、わからないことがふえる。
⑥質問しようとしても、なにを質問したらいいのかがわからない。
⑦試験があるけれど、勉強はどうしたらいいのか わからない。
⑧できっこない 学習計画を立てろと言ってくる。
⑨休み時間にみんなと遊べない。

 家では、こんなことになるでしょう。
⑩せっかく 楽しくゲームをしていると 文句を言われる。
⑪やたらと 高校に行く話しが出てくる。
⑫ということで 学校が面倒くさい。

 こうしたことは、
中学校と小学校での学習の進め方の違いからくるようです。
小学校では、先生が教科書と黒板を使って
ていねいに、学習内容を説明してくれます。
そして、生徒のみんなは、それを受け身で学習しています。

 ところが、最初に書いたように、
一つ一つの教科は専門の先生が教え
学習時間の中で、進む速さが早いです。
そのため、一度わからないことがあると、
取り返すことができにくくなります。

 じゃあどうしたらいいんでしょうか?
大切なことは
⑬授業の前の日に、次の日に進む範囲の学習内容を見ておくこと。
⑭教科書をざっと見て、
新しい言葉や、わからなかった内容には教科書に印をつけおく。
⑮授業中に、先生の言葉に注意して、
昨日チェックした⑭のところは教科書にメモをする。
⑯ノートの使い方を考えなおして、あとから書き足せるように工夫する。
⑰学校が終わって、家に帰ったら、授業中にメモした内容をノートに写す。
⑱もう一度、教科書とノートを見直し、しっかり理解できたかを確認する。

 というような、能動的で自主的な学習習慣を身につけましょう。
 でも。こうやって学習しても、人間って物事を忘れます。
なので、次の日と週末にもう一度、教科書とノートを見直しましょう。
そして、試験前も同じように見直してわからないことはないかをチェック!
 
 中学校からの学習で大切なのは、
自分が、今何をわからないのかを知っていることです。
そして、わからないことを、ていねいに復習しましょう。

 「学習」は毎日の積み重ねです。
なので、わからないことを、ほっておくと、たいへんなことになります。

 

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
 
 小学校から中学校に進学した途端に
「勉強嫌い」になる生徒がよく見られます。
 それは、学校が変わったとか、先生が変わったという問題ではなく、                                                                                                                                                                                                         同じ義務教育でも、小学校ではこれから続く「学習」についての
基礎の基礎を「学習」しているのに対し、
中学校では「学習の基礎」の細部にわたって
「モノの見方・考え方」を「学習」することで
次の段階に進めるように授業内容が組み立てられいるからです。

 そして、「学習」の全ては、
一つ一つの理解の上に積み上げられていることを生徒は知りません。

 義務教育の間は、
本来の「学問」に至る「基礎」を学習していますが
元々「学際」的な「知識の塊」を
教科別に解きほぐしているため、
全体像が見えないので、わかりにくくなっています。
そのために「学習の躓き」が生まれやすい状況が続きます。
 この状況を解決するためには、
少しややこしくて、面倒かもしれませんが
個々の生徒が抱く疑問点に
直接、根気よく、丁寧に対応してあげてください。

 皆さんが、
善き手本として、また善き話し相手として
近くで寄り添ってくださることを願っております。

15.DEC.2022.ARAI