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わかる学習を目指す中学一年生へ


 2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて162回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて159回目です。

 先週あたりから、
本格的な中学校の生活が始まっていると思います。
 学習支援に来る生徒に話を聞くと、
4月10日が入学式で11日から授業開始が増えてきました。
 小学校とは、どんなところが変わったのか聴いてみると、
「小学校では、授業時間が45分だったのに50分になった」
「教科書が重くなった」
「授業ごとに先生が違う」
「授業が早く進む」
「部活が大変そう」
などの声が上がっていました。

 中学校では、学習内容が複雑で抽象的になってきます。
 そして、一つ一つの授業がわからないと、
次の授業の中身が分かりにくくなります。
学習は、常に積み重ねながら進むので、
学習のつまづきを生みやすくなります。

どうすればいいんでしょうか?
できることは一つ!
いつも「自分は、これがわからない」
という点を確保することです。
 少しややこしいけれど「わからない所をわかっている」です。

 学習は、基本的には今まで知らなかった内容を
今まで覚えてきた知識を使って、
わかるようにしてゆく作業です。
 わからない言葉や定義・公式なんかが出てきますが
しっかり授業を聞いていれば、理解できるはずです。
 そこで大切なのが、「今、何がわからないか」です。

 「わからないこと」をはっきりさせるためには、

授業の前日に、教科書を読むことをお勧めします。
そして、「わからない」場所に印をつける!
授業時間中に、先生の解説を聞き
「わからない」ことの説明を教科書にしっかりメモしましょう。
もちろん授業中には板書を写す必要があります。
ノートを整理するのは、家に帰ってから。
見開きを使い、片方は板書を写し、もう一方の半分に
「わからなかった」ことのメモを写しましょう。

こうすることで、3回は「わからないこと」をなぞります。
まあ、なんとなく「わかった」でしょう?

でも残念ながら、「わかった」記憶は、薄れてゆきます。
なので、次の授業の前日に、もう一度読み直してみましょう。

 週末には、その週に学習したことをもう一度読み直すこと。
そして、半分残っているノートに、更にまとめを書く。
まとめは、数字・文字・絵なんでもいいです。
こうして定期テストまでに、ノートを完成させる。

言い換えると、予習と学習と復習を関連付けることが大切。

あと一つ。きっとゲームとか読書とかネットをしたいでしょう?
それは、学習をしっかりできたら、そのご褒美にしましょう。

 保護者の目につく所に、学習の予定表を貼りましょう。
予定表は、その通りに学習することが目的ではなく、
「今何をすべきなのか」をはっきりさせるものです。
予定表は、週別と学期別の学習計画があると分かりやすいです。

 あとは、「わかる学習」に向けて実行するだけ!

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 
 
 実は、学校では「学習」の仕方は教えてくれません。
 でも、生徒は予習と復習をしている前提で、授業展開します。
 なので、なぜ授業についてゆけないのか?
その理由を気づきにくいのです。
 学習の方法論や、実際の学習方法を体験しているのは
皆さんです。

 一番生徒に近い存在で、関係性が成立している皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。

良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。

18.APR.2024.ARAI


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