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Days.29 桜のうた

桜ソングは、
桜が入学式の頃じゃなくて卒業式の頃に咲くようになってから、内容がちょっと変わった。と同時に、すごく支持されるようになったと思う。

前は桜に「別れ」の意味合いはなかった。

「死」や「気が狂う」というのは前からあった。桜の樹の下には死体が埋まってるとか、桜のように散ってとか
あの花の生きる様を、命の発露を、別の側面から切り取って語っているのだろう。本当は同じものだ。

それが「別れ」と相まって、
刹那の
このいっ時だけの
燃えあがるような気持ちと
焦りと
諦めと
落下していくような感触を作り上げた。

開花時期が早まったのは気候変動が原因なんだろうけど、新たな桜ソングの名曲を聴いていると、桜と卒業式はこのために運命的に出逢ったみたいに思える。

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