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馬鹿

たしかにぼくは気むずかしい
人づきあいも好きじゃない
自分のことは話さない
困ったときも相談しない

強い人に目をつけられて
偉い人と喧嘩もした
汚い贈り物を拒んだら
そのせいで攻め立てられた

こんな人間だから
たくさん割を食ったのだろう
いろんなものを捨てもしたし
手にはなんにも残ってない

ぼくは気持ちを言わない
だけどほらきみは褒めただろ
ぼくの笑う顔をさ
だからぜんぶ隠してる訳じゃない

だれかの差し金で
ぼくはひとりぼっちにされた
だけどいつのまにか
また人に囲まれていただろう?


それにきみは
とてもまじめな顔で
好きよと言ったよね


とてもうれしかった


ピカピカの靴を履いたって
スーツできめたっていいけど
どうせすぐ脱いじゃうし
きみもその方が好きだろう?

きみがひと声呼べば
どこにだって駆けつけたし
きみをあたためる毛布もある
いつも気にかけてるんだ


それなのにいま
ぼくの手が空っぽだって
責めるのかい


ぼくは馬鹿だと思うかい?
生まれたときからこんなだと?
そんなわけないだろ
素直で楽しい男だったさ

だけどぼくは
もう変わらないよ
きみがぼくを捨てると知っても
変わりようがないんだ


きみを信じてた
馬鹿だからかな
馬鹿だからだな


Because I'm Me

※この詩と動画の曲は、多少の刺激を得ていることを除けば、関係はありません。


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