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「ありのまま」を受け入れてもらえる日まで

『僕と世界の方程式(原題:X+Y)』を観た。数学を愛する閉鎖的な天才少年が、数学を通じて人と繋がっていく話。
(予告→https://youtu.be/O9jo671NOEk)

すべてのものは、数学的に説明ができる。けれど、人間の感情や想いは違う。私は文系、主人公はド理系だから、主人公の考え方や捉え方にピンとこないこともあったけれど、自分の気持ちも相手の気持ちも思い通りにならない事に悩んで乗り越える姿には共感できる部分があった。

人間の感情は、数学的に証明できない。
できたらどんなにいいだろうか。

「この心拍数は愛だ!」とか、「この脳波数は恋愛感情だ!」とかが解れば、悩む事も少なかったかもしれない。誰に対してもそう。

月並みだけど、感情に方程式は存在しない。
「人の考えてる事なんてわからない方がいいよ」と言った友人に、曖昧に「そうだよね」としか言えなかった。だって、私は知りたい。みんなどんなことを考えているのか。でも、それを知ってしくしく泣く私も簡単に想像できる。

自分が周りと上手く溶け込めてないと感じると、尚更そう思う。皆がしてることだけじゃなくて、考えてる事も同じだと、もっと上手く立ち回れる気がして。私はいつまでも、自分の個性を愛せない。

でもこの映画を観ると、そう思っているのは私だけじゃないのかもしれないと思う。主人公の彼だって、周りと溶け込めない自分に葛藤している。

彼は、「それでいい。そんなあなたが好きだよ」と言ってくれる人を見つけられた。私にもいる。それを忘れてはいけないと思う。


ふと、世界中で一人ぼっちに感じた時や、馴染めなくて悶々とする日々が始まったと感じた時は、迷わずその人と話そう。私を認めてくれて、私の存在を全肯定してくれて、明日も胸をはって歩ける勇気をくれる人に。

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