「新年初出社〜ドキドキ♡午後は二人で初詣〜」みたいなイベントが起こった
1月4日月曜日。
社内の人はいつにも増してまばらだった。まじでいつもの3分の1ぐらい。
取引先も「5日までお休みです」ってところが多くて、とりあえず年内に届いてたメールの返信を送り、あとは今日何しようかな〜って考えてた。
お昼休みが終わって、14時半頃。
私の教育係の先輩がこう言った。
「こやま、帰らない?初詣行こう!」
私はこの先輩のこういうところが大好きである。
普段はバリバリ仕事をこなす。上司や他の先輩からの評判も大変良く、好感度の塊みたいな人。そして、今回のようにオンオフがはっきりしている。
私は最初冗談かと思って「あ、はい」とか間抜けな返事をして商材の勉強とかしてた。
けどどうやら「俺帰るからお前も帰れ」みたいな雰囲気で、私も先輩に合わせていそいそと帰り支度をした。
いやでも流石に初詣は冗談でしょ、ノリでしょ。
待ってガチやん。
来てるやん。初詣来てるやん。
先輩は「なんかスーツ着てると馬鹿みたいだね」って笑っていた。「いやそんなことないですよ!他にもスーツの方いらっしゃるみたいだし…」と答えた。
私は混乱していた。
新年早々、先輩と二人で初詣に来ている。
全くもって何事か。
スーツとかまじでどうでもいい。会話も全然頭に入ってこない。
参拝の列に並んで、二人並んで拝殿でお祈りをした。
何を祈ったか全く覚えてないけれど、とにかくあの奇跡のような瞬間をぐっと噛み締めていた。
おみくじを引くと、私は吉で先輩は中吉だった。
「ねえ中吉って吉より良い?吉より良い??」ってめっちゃ聞いてきた。自分どんだけ負けず嫌いやねん。
おみくじは神社に結んで、初詣は終了。
私たぶんこの初詣一生忘れないわ。
来年も先輩と来れたらいいな〜なんて!
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