見出し画像

コワーキングスペースの無人化に対する個人的なモヤモヤと、ひょっとしたら上下分離方式の運営に寄与するシステムなんじゃないかという可能性

 スマートロック(電子錠)やクラウド受付アプリを活用したコワーキングスペースの無人化に貢献できるシステムというのは、数年前からおおたfabさんで取り組んでいて、後述する個人の見解からどうなんだろうなとは見ていたけれども、コロナ以降でスペースの無人化の流れが徐々に出てきたと感じている。その日本での歴史をPRTimesでたどっていったら、2015年にakerunが誕生しClipニホンバシなどで活用されたのが始まりで、その後にWeWorkfabbitといったコワーキングスペースの大手だったり、貸会議室大手のTKPとかの大手だとネットワーク独自のシステムで入れてたところはあったり、ワークスペースのシェアリング事業をしているスペイシーでもWorkspaceeという形でサービスの展開をしている。そしてさらに、この1年でいいオフィスfixUむじんLOCKとコワーキングスペース運営業者発祥のスペースの運営管理も兼ねたクラウドシステムも誕生してきた。当然ながら、コワーキングスペースもりおかにも導入しないかどうかという営業の声はきている。とはいえ、このようなコワーキングスペースの無人化に寄与しようとするサービスは、コワーキングスペースという自分達の仲間内だけで儲けようとしない相互共生のビジネスカルチャーとは相反するイメージを持っている。ただ、コワーキングスペース以外で、シェアオフィス・貸会議室・フィットネスクラブ・レンタル教室・レンタルスペースといった分野では、応用的な活用という形で展開していくとすれば、商業展開としていいビジネスではないかとも考えてはいる。
 個人的な方向や考えというのもあるが、コワーキングスペースであれば、利用者同士のコミュニケーションや対話が前提にあるとした時に、商店街の店だなのように人情味を残すような方向でやりたいし、いきなりやってきて物を販売し始めたり、勝手にお店を開いたり、サンプルを試してもらったりできる機能というのもあるので、無人化はあまりすべきでないという考えではいる。コワーキングスペース以外だったらクラウド管理システムを活用してやってもいいというのはあるけれども、コワーキングスペースという形では名乗らないでやってほしいというのが想いとしてある。もちろん以前から、コワーキングスペースのスタッフを自由に往来できて複数のコワーキングスペースのスタッフとして従事させることができるコワーキングスペースの上下分離方式での運営というのは考えていて、その一環でであればいけるところはあるのだろうしそれを見据えてなんだろうけれども、個人やグループ間で凝り固まった思考を開放する予定調和を崩す発見や協力体制、仕事探しや仕事起こしといったところは、これらのシステムを入れたら望めるようなイメージがつかないなぁとは感じている。コワーキングの良さはここだと評価している人間なので。凝り固まった思考を開放する予定調和を崩す発見は、別にワークショップを開くのでそこでやりましょうという対応は、コワーキングなら違うと思うし。それすら古いと言われますが。
 まあ何か、若い世代を中心として、コワーキングの肝心な部分をしっかりと理解しきれていないまま、新しいサービスに走っているなぁという印象なんですよね。もちろん従業員視点なのかコワーカー視点なのかコワーキングという働き方がよく理解しきれていないビジネスマン視点の違いはありますけども、従業員視点だったりコワーキングという働き方をよく理解できていないビジネスマンの視点が強いコワーキングスペースやビジネスカルチャーにはなってほしくないんですよ。でも、それでも私自身が理解しきれないところがあるし、先述したようにコワーキングスペースの上下分離方式での運営の観点でいうと可能性はありそうなイメージがあるので、状況として感覚としてこうではないかというご意見がありましたら、教えていただけるとうれしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?