地域で足りない事をフォローアップしていく
まちはチームだ!
コワーキングスペースという業界を通じて色々勉強してきた中で、街づくりという意味において、北九州の秘密基地で岡さん達がやってきた取組がこの言葉をキーにしてやっていたので、この5,6年で影響を受けた言葉のひとつです。
そこで盛岡という街をひとつのチームとして考えていくとした時に、それぞれの個々人が境遇や立場など関係なしに出来うる力をもって、これから街であり続けていくために足りていないと思うところを相互にカバーし合っていくことが、実は大切なのではないかと思います。こういう商売やプロジェクトが東京とか神山町でやってすごい成果を出しているけれども、うちの街でもあるといいなとか、誰かやってくんないかなとか。コワーキングスペースもりおかをやるにあたって、その思想が根底にあります(ただ、誰もやろうとしなさそうだったので、ほかの人でも始めやすくできるように始めたという経緯があったりしますが)。ちょっとしたことが地域のリーダーやスペース運営者の意向によって×だったりすると、それがきっかけで人口流出や観光客、商売相手の減少に繋がりかねないという考えがあるためです。
しかし盛岡は、街をひとつのチームとした時に、時としてバラバラになるケースがよくあります。河南地区レベルでいいや、自分の住んでいる商店街や町内が良くなればいいやと、街として捉えているレベルが人それぞれ違いがあったりするので、盛岡全体でとなると思いはそれぞれにあっても、違う方向違う考え、あると思います。その考えを別に否定するつもりはありません。しかしその影響で、これをやりたいけれどもできない、こんなサービスのお店があればいいけれどもこっちにはない、そういうケースが多くみられます。manabyというかなりアフターフォローの充実した就労移行支援事業所が仙台にあるのですが、盛岡にはそこまでやってくれる事業所がないので仙台に通っているという人がいると聞いた時に、とても悲しくなりました。
そこで私は、コワーキングスペースもりおかに関して言えば、今の岩手や盛岡という地域の機能やサービスとしてないもの、地域の外からやってきてこれをやりたいと言っても中々対応できないもの、あってほしいという個人やコミュニティの声に対して可能な限りフォローアップしていくという役割をもつスペースでありたいと考えています。
「仙台レベルならビジネスなどとしてやれるけど、盛岡や岩手レベルだとどうだろう?」
「イベント用に希望していた所からいきなり断られたけれども、ここは対応できるのだろうか?」
「起業したいけれど、予算や資金がない。それでも事業スペースとして活用できるだろうか?」
「このような使い方ができるスペースを探している。対応は可能だろうか?」
「岩手もしくは東北で事業展開していきたい。いつも利用する訳ではないが、事業拠点として利用できないか?」
「シェアオフィスに入りたいけれども、条件が合わなかったりして入れない。一時的でも入ることはできないだろうか?」
といった何かと制限があるから断念せざるを得ない事柄でも、コワーキングスペースもりおかを通じ対応できる環境を整えてあることによって、地域として、頼ってきた人の取り組みとして少しでも信頼性を高められたらと願いを込めてやっております。なので、サービス的な宣伝であっても、会員であるかないかという区別はつけずにやっています。当スペースも限界があるのでうまく応えられる事ができない場合もありますが、少しでも応じられるよう努力してまいります。
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