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ちいさなお米作り:2024年記録

種まき

苗床(なえどこ)という苗を育てるための場所をつくって種をまきます。
今年の種まきは4月13日から19日、約1週間かけてやりました。
田植えまでのおよそ2か月、ここで育苗します。

苗床。種まき直前に平らにならして、それから籾種をまいていきます。

ある程度、間隔が均等になるように籾種をまいた後、1粒1粒の根がよく張れるよう手作業で籾を動かします。

ピンセットで種を動かします
動かした後の籾種

ピンセットで動かし終わって種の位置が決まったら、籾種の上から草を被せて、踏んでいきます。

種の上には土は被せず、草だけを被せます
板の上から踏んで草と種を密着させます
最後に上から寒冷紗(かんれいしゃ)というネットをかけます

播種後の生育の様子

10日ぐらい経つと、少しずつ芽が出はじめました。
地温や水分量、枯れ草の厚さなどによって発芽の仕方に差が出ます。

4/23:籾種から出ている細いものは根です。先に根が出て、その後で葉が出ます
5/4:ネットの中にある苗です
5/6:発芽したてから本葉2枚ぐらいのものが多いです
5/22:少し遠くから見るとこんな感じです
5/24:元気な苗はこんな感じになりました

育苗中のトラブル

カラス

去年は全くと言っていいほど鳥害はありませんでしたが、今年はカラスの被害が多かったです。
苗床の場所を変えたのですが、環境によって気を付けるポイントが変わってくると感じています。

苗床周辺を飛ぶカラス
一部のネット(寒冷紗)は破られていました
めくられたり、破られたりした箇所の籾種が食べられてしまいました
鳥の被害にあった箇所は歯抜けになっています

ケラ

カラス以外の動物被害では、ケラが苗床に穴をあけます。
穴が開くと苗床が乾燥していきます。
苗は本葉3枚目ぐらいまでは上から踏んでも大丈夫なので、ネットの上から、板を使って踏んでいました。

ケラが開けた穴

水やり

晴れの日が続いて苗床が乾燥してきたときは水やりをしますが、通路に水を流し込んで下から水を吸わせます。

苗床は去年田んぼだった場所で水(用水)を入れることができる状態です。
水やりをしたい時は排水路をせきとめて流し込みます。水を入れるのは大体3時間ぐらいで、水路に溜まったら水を止めます。

何時間か経つと、水路にある水がだんだん地表に上がってきて、種の周りも湿ってきます。

こんな感じです。写真の奥側に水を入れる為のパイプがあり、手前に排水ロがあります

田んぼの準備

5月からは後から苗を植える田んぼの準備を進めています。
田んぼは去年稲刈りが終わったままの状態にしていて、それをトラクターという乗用の農業機械で耕していきます。

こんな感じです。右側が耕した後

田植えの直前にもう一度トラクターを入れて耕します。これが代掻き(しろかき)です。
いろんな目的があるのですが大きく言うと、
・田んぼをフラットな状態にする
・生えかけている草を除草する
・田んぼの底から水が漏れないようにする
という意味合いでやります。

田植えの流れ

田んぼと苗の準備ができたら、これから田植えです。
去年の写真になりますが、大きくはこんな流れです。

苗取り

苗床から苗を掘り上げて、田植えできるように分ける作業です。

・前もって田んぼの通路に水を流し込んでおく
・苗を小さなスコップ(移植ごて)で掘る
・水路の水を使ってほぐしながら、苗を1本1本分けていく
という流れです。

苗取りの様子

田植え

苗取りした苗を1本ずつ植えていきます。

だいたい1人4条ずつぐらいで植えていきます
田植え直前に、まっすぐ植えられるよう自作の道具で線を引いています


・・・という感じでお米づくりを進めていきます。

ご案内①:援農募集中です!

お米づくりをやってみたいという方、一緒にやってみませんか?
今年の田植えは6/10から21頃までの予定でやります。
来れる時だけ参加でOKですのでもし良かったらぜひ一緒に!
ご興味のある方は下のページからエントリーしてください。

ご案内②:子供向けの田植えイベントやります

6/16(日)に子ども向けの田植え体験イベントをやります。
お知り合いでご興味のありそうな方がおられたら、遊びに来てください。
(この日だけ、田植え援農の受け入れは無しになります)

参加希望の方はこちらのフォームからお申込みください。


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