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3Dプリンターでさらなるプロトタイプを開発!背骨ブラシを改造せよ │YUAGARIプロジェクト

私たちは少ない水で洗髪の気持ちよさを提供する「YUAGARI」を開発中です。石鹸やシャンプーをする時にはたくさんの水が必要です。介護の現場や、被災現場、水の使用が限られたあらゆる場面で、少ない水で清潔が届けられるよう日々奮闘中です。

前回は手袋型のプロトタイプができないか、突き進むものの断念・・・。他にもいろんなものを改造して、実験しての繰り返し。そして、この方向性ならいいかも!と思えるプロトタイプができました。

前回の記事はこちら

背骨型ブラシとの出会い

手袋型は断念し、頭皮マッサージブラシに可能性はないか模索していました。色んなブラシを頭にあてて、あーでもないこーでもない。そしてようやくとあるブラシに出会いました。それが背骨型のブラシ。

頭皮マッサージのブラシ。背骨みたい。

背骨のようなこのビジュアル!ブラッシングするとこれがまた気持ちいい!もしかしたら、このブラシから水が出たら気持ちいいのではないか!?

ということで試作してみたのが、これ!

ブラシ中央部に園芸用のノズルをセットしている。
テープと輪ゴムで固定。

ブラシの内側に園芸で使われるノズルをくっつけました!ノズルにチューブをつなげて給水します。

園芸用ノズル

そして実際に使ってみると、予想通り!手袋型よりも全体に水がいきわたる!髪の毛の根元にも水が届く!しかもマッサージ効果もあって気持ちいい!!

しかし、やっぱり問題点が。

水がめっちゃこぼれる。

このノズルは3点から水がでます。3点からだと水量が多いみたいです。そして、そのノズルを3つ使っているので、さらに水が出ます。モノづくりはトライ&エラーの繰り返しですね。

けれど、水が出すぎることをのぞけばすごく気持ちいい。なんとかこの方向性で進んでいきたい・・・。

そして研究所へ相談

たびたび登場する研究所。本当にいつも助けられています!今回は何を相談したのか?

それは「水が出すぎるから、3Dプリンターでパーツを作ってブラシを改造したい」。

そうです、研究所には3Dプリンターが存在しているのです。

3Dプリンターとは、立体物をあらわすデータをもとに樹脂などを加工して、立体造形物を作ることができる機器のこと

3Dプリンター

研究所にはボディソープなどの容器を担当しているグループがあります。その容器グループのあるメンバーは、日ごろから3D プリンターを活用し、容器の試作をしたりしているのです!

具体的にお願いしたことは、

園芸ノズルを作り替えて水量を抑えられるようにしたい。

具体的なパーツの形状は自分たちで思いつかなかったのですが、快く引き受けてくれました!本当に色んな人たちに助けられています(感謝)。

3Dプリンターが活躍

完成したパーツがこれ!

水が1点から出るようになり、かなりシンプルな見た目に!こういうのってホームセンターとかで売ってるんじゃないの?って、もしかしたら思うかもしれません。それが意外と売っていないのです!そういったものを作れるのが3Dプリンターの良さです。

そして、それを背骨型のブラシにセットするとこんな感じに!

かなりシンプルな見た目になったと思います。さらに、青く〇しているところは供給された水が分岐する部分です。こちらのパーツもつくってもらいました。

このパーツはチューブを分岐するコネクターです。Y字型で2つに分岐するコネクターしか店頭では見つけられず、3つに分岐するX型!?のコネクターをつくってもらいました!

さぁ、それでは実際に使ってみると・・・

水が出ている様子

使いやすさが格段に改良されました!水量が抑えられているし、水の出方も均一になり頭皮全体にまんべんなく水を行き届かせられる!

これから

気持ちいいと思えるプロトタイプができあがりました。3Dプリンターを使って前進をしているものの、問題点はまだまだあります。

水がこぼれる、給水をどうするのか、いつでもどこでも使えるものにしたいから小型化することも必要。それに、そもそもこの形状がベストなのか?まだまだ考えることがたくさんあります。

今は会社の中でいろんな人たちに協力してもらいながら開発を続けていますが、本来私たちは身体洗浄料を製造して販売している会社。機械を工作したことはありません。ゆくゆくは会社の外の力を借りる事も想定しなければいけないと考えています。

まだまだYUAGARIプロジェクトは進行中です!ぜひみなさん応援よろしくお願いします!


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