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コップ一杯の水で爽快な湯あがりを提供したい │ YUAGARIプロジェクト 

今私たちが最も力を入れている取り組みが「YUAGARI」を開発することです。前回の記事で「少ない水で髪を洗うことのできる道具」を開発中だとお伝えしたことを覚えていただいているでしょうか?その「YUAGARI」なる道具を開発することが私たち新規事業室として、今最も取り組んでいる「新しいこと」のひとつです。

その「YUAGARI」について、今進んでいるところまで投稿を3回に分けてお伝えいたします。

YUAGARIってなんやねん?

関西弁ですみません。牛乳石鹸は実は大阪の会社なのです。そんなことはさておき、少ない水で髪を洗う道具とは一体どういう形をしていて、どのように使うのか?読者の皆さんは、これだけでは全然ピンとこないと思います。まずは、ビジュアルでイメージを見てもらいましょう!

YUAGARIのイメージ

洗浄料とコップ一杯の水をセットしたブラシで髪をとくと、シャンプーした後のまるで「湯あがり」のような快適さを得られることのできる道具、それが「YUAGARI」です。とはいえ、これは構想初期に考えたイメージ画像で、実際にこのような形になるかどうかは分かりません。

どこからそんなアイデアがでてきたのか

YUAGARIをつくろうとしたきっかけは、とある新規事業室メンバーのささいな困りごとがきっかけでした。

「おふろの残り湯もったいない」

これが一体どのようにYUAGARIにつながるのか、想像もつきませんよね笑
そのメンバーはこの「おふろ残り湯問題」を解決できないかと、日々活動していたのですが、その活動を通じてとある社会的な問題にぶつかります。それは「水不足の問題」です。日本は水源が豊かなので、水が足りないなんて想像しにくいですが、既に世界的には約40%の人々が水が足りていないという現状があります。

2050年には世界の4人に1人が水不足に直面するという

おふろの残り湯がもったいないというのは、つまり水がもったいないと言うことです。そこで、水が不足していて最も困っている現場はどこかを考えました。それは震災などの「被災現場」です。この被災現場で断水がおき、水が不足しているというのは具体的どんなことに課題があるのか、困っているのか、そのことを知るべく被災経験ある方々にヒアリングを行いました。

会話の中で生まれたきっかけ

被災経験のある方にヒアリングを重ねていく中で、とあることが分かってきました。

飲料用の水は被災した後すぐに確保されているが、衛生用の水は確保に時間がかかる。そして、体はタオルなどでふくことでなんとかなるけど、頭皮や髪の毛のかゆみはタオルやドライシャンプーではどうにもならない。

顔や体、手はなんとかなるけど髪の毛が洗えないのはつらい

断水したら水そのものが不足しているのかと思いきや、飲料用の水は比較的早く確保される。けれど、体や髪を洗うには大量の水が必要で、飲料用の水を使うわけにはいかない。そして、そういった衛生用の水は確保されるのには時間がかかるし、量も足りない。そういった課題があることが分かりました。

課題は分かった。じゃあ、牛乳石鹸としてどうする?石けんやシャンプーは水がなければ使えない。でも被災現場では水が足りていない。だから私たちにはどうにもできない。そんな中でヒアリングしていたとある被災経験者とこんな会話がありました。その方をAさん、牛乳石鹸を牛とします。

Aさん:
水が少ないと髪を洗えないですよね。牛乳石鹸さんで水が少なくても使えるシャンプー作れないですか??
牛:
そうですね~・・・。できるか分かりませんが、一度考えてみますね。
Aさん:
できるかどうかじゃなくて、どうやってできるかを考える方が素敵ですよ!

水が少なくて洗えるシャンプーなんてたぶん作れない、「できるか分からないけど」と、やんわり流そうとしたところ、それを見透かされてしまいました。

そして、もうひとつ気づいたことがありました。それは、水がなければ石けんを使えない、つまり水がないところには清潔が届けれらていない。私たちは清潔を届ける会社ですが、すべての人に対しそれができていない、ということです。

その会話をきっかけに、私たちは動き出すことになります。「コップ一杯の水で爽快な湯あがりを」提供する。「YUAGARIプロジェクト」が開始されたのです。


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