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どうなる!?手作りプロトタイプ │YUAGARIプロジェクト

私たちは少ない水で洗髪の気持ちよさを提供する「YUAGARI」を開発中です。石鹸やシャンプーをする時にはたくさんの水が必要です。介護の現場や、被災現場、水の使用が限られたあらゆる場面で、少ない水で清潔が届けられるよう日々奮闘中です。

前回はお風呂場以外でどうやったら頭を洗った感覚を得られるか?100円ショップやホームセンターでいろいろかき集めて、実験&体験をしました。その結果、頭皮に水がいきわたった時に頭を洗ったような気持ちいい感覚が得られることが分かりました。

前回の記事はこちら

どうすれば頭皮に水をとどかせられるか?

ペットの給水器や100円ショップで売っているドレッシングボトルを頭に当てて水を出したりしていました。当たり前ですが、これらは本来の使い方じゃないので、めちゃくちゃ使いづらいです。なので、もっと使いやすようにプロトタイプを自作しよう!ということで次のステップへ進みました。

ドレッシングボトル

体感としてはドレッシングボトルが、液体がでてくる先端の部分が細いので髪をかけ分けて頭皮に水を届けやすい。そして、その先端部で頭皮をなでることでなんだかブラッシングしているような感じになる。ただ、鋭いので痛い・・・。

ボトルの先端が尖ってて痛い

プロトタイプを手作りしよう!

とりあえず困った時のホームセンターです。ここにいけば何かしらある。このYUAGARIの開発を始めてからホームセンターにはとてもお世話になっています。ホームセンターに行って、何か使えそうなものがないか物色。ついでに石けん売場に行って、赤箱売れてるかなー?とチラっと確認。

そして買ってきたのがシャンプーブラシ!

シャンプーブラシ

これをどうするのか。まずブラシのトゲトゲの先端に穴をあけます。そして水をためて圧をかけてトゲトゲの先端から吐水します。そうすればいい感じに頭皮に水を届かすことができるはず!

トゲトゲに穴をあければ水がでるはず・・・

そう考えて、穴をあけました。これがなかなか手ごわい作業でした・・・。なかなか穴があかない。なんとか穴をあけて、いざ水を通そうとして見ると、水がでない。穴がすぐとじる!そもそもあいてすらいない!?これでは全然水がでません!

ということで、シャンプーブラシ作戦は断念しました・・・。けれど、どうにかして頭皮に水をいきわたらせたい。またホームセンターに行きました。

そして次に買ってきたのがゴム手袋とストロー!

ゴム手袋とストロー

これをどうするのか?作戦を説明します。ゴム手袋を二重にします。そして二重になっている隙間にストローを差し込み給水。指先の先端に穴をあけて、そこから水を出す。使い方はシンプル。手袋を装着して、水を出しながら普段シャンプーするように手を動かすだけ。

そして完成!いざ体感!

手袋を二重にして、その隙間にストローを差し込み給水します

・・・全然ダメでした。そもそも指先から水がでませんでした。針で穴をあけたのですが、穴が小さくて全然水がでてきませんでした。それに水を押し出す圧力が足りないみたいです。

うーん、どうしよう。手袋型を自作するの難しそうだから、やめようかな・・・。でも手袋型いいと思うんだよなー。と思っていたら、なんと同じ新規事業室のメンバーが手袋型を作ってくれました!!

それがこれだ!!

ポリ手袋にチューブを装着して、吸水するというやり方です。ちなみにチューブを分岐するY字の分離機があまり売っていなくて、探し出すのに苦労したみたいです。それでは、いざ装着!!

チューブの先から水がでています

おお!カッコイイ!サイボーグみたい!人体拡張をしている気分です!と思っているのは自分だけ??笑

それではいざ体感!!

チューブの給水元はもともと化粧水が入っていたポンプにつながっている

・・・頭皮に水が届いている!!しかも指先から水がでているので、自由に好きなところに水を届かせられる!いい感じ!

じゃあ他のメンバーの感想はというと、「水が頭皮にあたるのがピンポイントで全体にいきわたる感じがしない」「意外と根本に水が届かない」「水がめっちゃこぼれる」。

・・・人によって違いますね。それと、ある程度想定していましたが水がこぼれる問題があるなと。YUAGARI開発の中でこれは大きな課題になりそうな予感がします。

手袋型はいったん白紙に。手袋型も可能性はあると思います。ただ、少ないメンバーで効率よくプロダクトを開発していくには取捨選択が必要です。

それからどうするか

それからは、他にも色んなものを改造して実験を繰り返していました。トップにつかっている画像が他のボツとなった改造したものです。大人の事情でお見せできないのですが、実は頭皮に水が届いて心地よい体感を得られたものがありました。それはハサミで切ったり、テープで貼りつけたり、手作り感満載のもので、このままでは使いづらい。なので、たびたび登場する研究所に相談をしました。実は研究所にはすごく便利なものがあります。それは何かというと・・・、3Dプリンター。次回に続きます。