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おすすめの一冊『インベスターZ』

年末年始にKindleにて半額キャンペーンをやっていた作品。『ドラゴン桜』でも有名な三田先生の本は、漫画というより教養に近く、とても勉強になります。今回の『インベスターZ』は「お金と投資」について、たいへん学びになる一冊(1~21巻)でした。

<おすすめの一冊>
『インベスターZ 』(1~21巻)三田紀房 (著)
https://amzn.asia/d/arKscY1


本書のストーリー

インベスターZの物語は、創立130年の中高一貫校の進学校に入学する中学1年生、財前くんが主人公です。

財前くんは超優秀でトップ成績で入学を果たします。そして入学式の翌日に、ある先輩から呼び出しされます。そして連れて行かれた秘密の部屋で、「実は学校の運営資金は投資をして稼いでいる。その資産は3000億であり、中高の各学年合計6名のトップの人が運営をしてきた。それが我が校の歴史である。キミも入れ」と話を聞かされ、投資部へ入部(ほぼ強制)することになってしまいます。

また、財前くんのお父さんは公務員。そしてお金に対する考えは「お金は汚いもの」「お金は汗水垂らして稼ぐもの」「投資のようにお金を動かして儲けるなどもってのほか」「モノは高いほうがいい」というかなりのカタブツなのです。このギャップがなかなか面白い。

そんな家庭環境の傍ら、財前くんは持ち前の競争心と聡明さで、投資の世界にどんどんのめり込んでいくのでした。

「お金ってなんだ?」が分かる本

そんな物語の土台の上に繰り広げられるのは、「お金と投資(インベスト)」の物語です。「投資家✕財前」なので『インベスターZ』なのですね。

財前くんは中1。なので投資も全くの未経験です(当然っちゃ当然)。しかし、高3の投資部リーダーの神代さん「100億やるから(!)、好きに投資してみろ」と言われ、100億もらいます。

「え、何買ったらいいの?」と、投資を始めた人が皆思うであろう疑問に、財前くんも直面します。「ま、ゲームが好きだから、とりあえずゲームの株買っとこ」となります。すると「株」を始めた直後に起こるビギナーズラックに出会う。この調子で上がったら利益いくらになるんだ?? すげえんじゃね?、もうちょっとまってみよう・・・!となるうちに暴落。そして塩漬けになりかける、とあるあるのストーリーで進むのです。

”あるある”というのは、現実に”あるある”ということです。このビギナーズラック現象はまさに、「現実世界で株を始めた人が直面する状況」です。

私も初めて株を買った10年ほど前、買った株が高騰していき、どんどんお金をつぎ込んだら暴落。三桁万円の損をしたことがあり、その話を思い出しました。結局これも「実力に伴わない成長は、必ずバブルが弾ける」わけであり、それを歴史から学んでいる人は、上手に売り抜けられます。しかし、分からない人(私のように)は、そのままポシャって市場の餌食と化すのです。

そんな、リアルなケーススタディを財前くんは重ねていきます。そして、猛烈なスピードで投資を学習し、駆け上がっていきます。

じゃあどこに投資したら良いの? 
大企業が良いのか?ベンチャーはどうなのか?
バイオ株は?宇宙株は?

そして、お金と投資の世界どんどん詳しくなっていきます。同時に、この漫画の読者である私達も、それに主人公の財前くんと共にお金と投資の基本的な知識が増えていく構造になっていきます。

その他にも、その中でお金と教養に関わる話

・お金の歴史
・戦争とお金
・土地と株の関係
・ベンチャー投資とは

など、幅広くテーマを扱っており、お金と投資について参照枠を広げる入門書のような立ち位置になっています。

新NISAで「成長枠投資」がやりたくなりました

ちなみに、2024年から新NISAが始まりましたね。つみたて投資枠が年間120万円。成長投資枠が年間240万円。最大利用可能額が1800万円とのことで、新たに始めようとされている方も少なくないと思います。

私はこれまで、いわゆる株や仮想通貨などは、上手く言った試しがありません(不動産投資も勉強してみましたが、結局動けていない)。

こりゃ向いてないな、とこれまでは旧つみたてNISAにて、インデックス連動型の投資信託しかやっていませんでした。しかし、新NISAと『インベスターZ』を読みながら、社会のことを知る、経済の事を知る上で、この本を参考図書にしつつ、リスクを考えながら勉強をして、もう一度チャレンジしてみたいな、と思わされました。

お金っと投資、楽しみたいと思う一冊でした。

というより財前くん、賢すぎです。
登場人物も、優秀すぎ。

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