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おすすめの一冊『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』

こんにちは。紀藤です。現在、引き続き11月まで「出版ゼミ」なるものに参加をしています。右も左もわからない出版の世界を勉強しながら、進んでいる今日この頃でございます。

さて、そんなゼミで知ったのが、出版を考える上では「類書を分析する」ことが大切だそうです。

売れている本もあれば、そうではない本もある。
しかし、売れているのはやはり理由がある。

その売れている本とは、世の中の人が求めているものである。
それらにリスペクトをし、その理由を分析をしてみること。
それが、出版を考える上で大事なことです(らしい)。

ということで、これから自分の関心のあるテーマについて「売れている著書」に書籍のレビューをしていきたいと思います。

特に私の軸となりそうなテーマ「強み」と「やり抜く」系について、出版ゼミが続く10月まで、新しい取り組みとして読書レビューをできる限りやってみようと思っている次第。ということで、早速まいりましょう。

<本日ご紹介の一冊>
『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』
井上 新八 (著) ディスカヴァー・トゥウェンティワン
https://amzn.asia/d/00nWwgOT


本書の特徴

本書は「続ける」ことのヒントが書かれた著書です。
現在、5万部突破で、各種メディアにも紹介されています。
キャッチコピーは、こんな言葉が書かれています。

「これならできる」と反響続々!
三日坊主のための等身大の習慣本、ついに完成!
続けることへの苦手意識がなくなる!
もはや継続が趣味になる!

「習慣化」というのは、多くの人が気になる、そして実現したいけれどもなかなか難しいテーマです。ゆえに、習慣に関する書籍もこれまでにいくつも出版されてきました。

科学的なものから、著者の工夫系の本まで様々な本がありましたが、そうした習慣化の本の中でも、本書の特徴は「とにかくわかりやすい」こと、そして「ゆるい雰囲気(等身大)」、その結果として「なんだかできそう」と思わせてくれるところです。
やる気や根気にたよらない。無理して続けなくていい。ゆるりと続けていこうよ。でも、その先には変化があるはず。そんな希望を持たせてくれるところが魅力にも感じました。

まず、「見出し」では以下のような一覧がならびます。読むだけで、何が続けるヒントなのかがぱっと想像できます。(以下、本の紹介より引用です)

<目次>
プロローグ
はじめに

Chapter0 続けることで「夢中になれること」を見つける「継続、趣味。」この言葉が降ってきた
わたしが続けているもの
「続ける」ことの何が楽しいのか?

Chapter1 続けることへの「苦手」をなくす
「正しい努力」より「正しい継続」
最初から効率を求めない
自分から「やります宣言」する
何でもいいからはじめてみる
「目的」より「仕組み」を先に考える

Chapter2 続けることは「仕組み」がすべて

絶対に続く究極のやり方
まず小さなことをはじめてみる
「きちんとやる」より「小さく続ける」
毎日5分でできることを考える
小さなことは2つ「セット」で考える
「ついで」の力を利用する
「小さな前置き」をセットする
「いつやる」をとことん具体的に決める
「ない」時間は朝につくる
「記録」が継続を加速させる
点を線にすると1日が変わる
超シンプルな「仕組み」のつくり方
連鎖を積み重ねて朝のルーティーンをつくる

Chapter3 続けることで「やり抜く力」は身につく
「いつやめてもいい」と思う
やったフリだけすればいい
「休むなら明日!」は魔法の言葉
積極的に「2時間の現実逃避」をする
最初は「本気」を出さない
たった1行のメモで毎日が冒険になる
「小さな達成」を積み重ねてゲーム化する
やり抜く力は勝手に身につく

Chapter4 続けるだけで「自分は変わる」ひとりでコツコツやった先にあるもの

「続ける」先には変化がある
大きく変えるには小さく変えていく
「楽しい」は「ラク」ではない
適当に自分なりにやってみる
昨日の自分に助けてもらう
コツコツは未来への積み立て貯金
ひとりで遠くまで行く方法
継続を阻む最大の敵は「大きな達成」

Chapter5 続けることで「夢中になれること」を見つける
「何のため」ではなく「何となく」を大事にする
無駄だと思ったらチャンス
「苦手」は「好き」の入り口かもしれない
「自分だけのこだわり」を記録する
「ふつうのこと」をただ記録する
好きなものを好きでいるための努力

Chapter6 続けたなかで「見つけたもの」
1日5分で「できない」を「できる」に変える
意味はあとからわかってくる
「1日1冊本を読む」という難関を攻略する
書き続けることで自分の中の当たり前に気づく

EPILOG 続けることからはじめよう
あとがき

本書の素晴らしいポイント

さて本書において、特に素晴らしいと思った点について2点、個人としての分析をお伝えします。

(その1)圧倒的に身近である

続けるというと「英語学習」とか「ランニング」とか、真面目なテーマが並びそうです。しかし、本著書で著者が紹介している「著者が続けてきていること」とは、

・毎朝ヨールグルトと納豆を食べる:13年間(納豆は10年)
・ドラクエX・11年(発売日から毎日)
・起きてすぐ空の写真を撮影:8年
・ダンスの練習:3年

などと、圧倒的に日常であり、身近です。
でも、こうした話のほうが実は身近で、そしてそうした小さな変化が大きな変化につながることもあるもの。そういった意味で、著者のスタンスがとても身近なのでした。

(その2)くすっと、笑える

ちなみに、この本では「続けること」が著者のエピソードをふんだんに盛り込みながら書かれています。その中で「ダンスを5分、毎日練習する」いうのがあり、それにまつわるエピソードがいくつか紹介されています。

そして、練習を始めて1年後の成果を、書籍でYouTube動画のURLを貼り付けて公開をされていました。(マイケル・ジャクソンのダンスです)。そして、その後のコメントをみると、以下のように書かれていました。

正直、ダンスのクオリティは、ひどいものだ。
改めて見ても愕然とする。

「結局フリ間違えてるじゃないか?!」「え、この程度?!途中で息切れしてんじゃん!」「なんで寝癖のまま?!」「衣装ぐらいしっかり用意しろ!」

はい、その通り。でも、それでいい。100点なんて目指さなくていい。
大切なのはやり切ることだ。
最後までやりきった。そのことに意味がある。
1年365日、本当に1日も休まずにやりきった!

「自分との約束は守った!」本当にそれだけだ。

P206

とのこと。そして実際に見てみると、ゼロからスタートしたらとてもスゴイレベルだと思いますし、上手なのですが、少しくすりと笑えるスキがあるわけです(寝癖があるとか)。

たまにメディアで登場する「続ける人」はスーパーマンみたいなパフォーマンスを出しますが、実際のフツーの人はそうではありません。1年やって、ちょっとずつ変わって、自分なりの変化が見えるくらい。

でも、それでいいんだよ!と背中を押してくれることが嬉しいし、身近だと感じさせてくれます。

読んでみた感想

これまで「科学的な習慣術の方法」などの本を読んだことがあります。それは実験に基づいたデータがあり、説得力がある、骨太の内容であり、それも名著でした。

ただ、今の日本で売れる本の理由として、「身近なエピソードがあり、やってみようと思えること」というのは実に大事な要素なのだろうな、とも感じさせられました。

そして、私もメルマガを3700号毎日続けていますが(ちょっと自慢です)、その中で大事にしている思考法がそのまま書かれていると言っても過言ではなく、やっぱり「続ける思考のルール」はあるんだよな、とも思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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