Kay Takihara (タキハラ ケイ)

板金加工屋「城南工業」の3代目。慶應メディアデザイン研究科およびLDN(RCA)とNY…

Kay Takihara (タキハラ ケイ)

板金加工屋「城南工業」の3代目。慶應メディアデザイン研究科およびLDN(RCA)とNY(Pratt)への交換留学を経て、大田区梅屋敷駅高架下インキュベーション施設"KOCA"にて"Counterpoint"として活動。町工場を中心とした「新しいものづくり」の在り方を考える。

最近の記事

製造ディレクション実績まとめ

(最終更新:2023年 4 月 10 日) はじめに  これまで2019年頃より、家業の城南工業株式会社を足場に行ってきた、工場(現場)への発注ディレクションの実例をまとめてみました。一部、個人のCounterpoint名義で携わったもの、また製造の役割ではないものの携わった工場関係の企画も一緒にしています。  表に出せないお話は勿論ありまして、これがすべてではないのですが、それも含めて色々なものを形にするお手伝いに多く携わらせて頂いたなという実感です。  今後、何かをつ

    • 金属加工未経験の女子大生がWebでものづくりの知識をつけるまで。

      はじめに 初めまして、march onメンバーのきよみんことキヨミと申します! 大学でプロダクトデザインを一年かじり、今はデザイン思考を勉強中の女子大生です!  好きなことは漫画を読むこと、カメラと工場巡りです。  march onの活動ではものづくりの職人とクリエイターの橋渡しをしたいなーと、メンバーとしてお手伝いしてます! わたしもこれから少しずつ記事を投稿していくと思うのでよければ以後、お見知りおきを〜🌟  さて今回は、「専門用語を少し知っているだけの素人が、金属加

      • コラボレーションプラットフォーム"march on"を立ち上げました

         noteではご無沙汰しております。タキハラです。  気が付けば1年も投稿が無いまま月日が経ってしまいました。  この1年、(皆さんもきっとそうでしょうが...)色々なことがありました。  個人的にはこのnoteでも公開しているような工場見学を色々なところでさせて頂き、製造業についてもっともっと知見を深めようとしていたのですが、このパンデミックによってそれも中々難しい状況となってしまいました。  ぼくが活動拠点とする大田区も、大企業やメーカーからの下請け工場が多いため、昨

        • 散文的「美しいもの」稿

           前回のnoteは # note編集部お気に入りマガジン に選んで頂いたことから、幸運にも多くの方に拙稿を見て頂くことができました。 予想外の反響に「適当なこと書けないな~」と一層身が引き締まる思いです。まだまだ日頃考えていることの5/100くらいしか出ていないので、今後ともお付き合い頂ければ幸いです。  あとは何より、ほんとこんな数記事しか書いてないユーザーの記事を面白がって取り上げて下さったnote編集部さん、すごいっすね。友人の間で「どうやって見つけて決めたんだろうね

        製造ディレクション実績まとめ

          「好き」という態度

          ぼくは工場を何も知らなかった ぼくが製造業というものづくりの世界に文字通りものづくりの世界に文字通り飛び込んで半年が過ぎました。以前も今もなのですが、「工場の息子」であるとか「ゆくゆくは3代目」とか、そういうキャッチコピーが上手い事キャッチーなキャラクター像としてぼくを認知してもらう助けになっていました。  しかし、実際のところ、ぼくが最近行っている「工場見学についてnoteに投稿する"町工場の広報"」的な役回りや、町工場の新規顧客を探して繋ぐ営業などの仕事をするまで、「工場

          「好き」という態度

          見学:神奈川県秦野市の鈑金加工屋さん

           こんにちはタキハラです。前回から随分間が空いてしまったのですが、見学について二つ目の記事を書こうと思います(見学からも大分日にちが経ってしまったのですが!)。  今回は、私の母が経営する会社と同じく、精密鈑金加工を売りにしている工場さんを見させて頂きました。「同じことをやっている会社さんって見る機会無いですよね」と思われる製造業関係の方もいらっしゃると思います。それもそのはずで、本来なら競合相手かもしれませんし無理もないと思います。しかしそれでもこのような機会を頂戴したこと

          見学:神奈川県秦野市の鈑金加工屋さん

          見学:昭和島の老舗鍛造屋さん②

           前回の記事。 前回までは金型を使った「型打ち」と呼ばれる鍛造をご紹介し始めたところでしたね。今回の記事ではもう一つの型打ちの様子と、もう一種類の「フリー鍛造」と呼ばれる鍛造を紹介します。そして宮地社長のマネジメントについても色々聞かせて頂いたのでそれについても述べたいと思います。 ・炉は「火の色が分かって一人前」 製造部長のA野さんに御案内をして頂いたのですが、A野さんは現場叩き上げの方でして、この動画の最初に写っているような「ガス炉」で焼きの担当をされていたとのことで

          見学:昭和島の老舗鍛造屋さん②

          見学:昭和島の老舗鍛造屋さん

           お知り合いの方もそうでない方もこんにちは。瀧原 慧と申します。  先日、縁あって宮地鉄工所さんという会社さんへ見学をする機会を頂戴しました。 ・工場見学のきっかけ ついこの前のことなんですが、親の会社が平素お世話になっている銀行さんの主催イベント(よい仕事おこしフェア)でお会いした会社さんから「是非工場を見に来てください」というお誘いを頂いておりました。  きっかけについて詳しく記しておきますと、その会社さんは例に漏れず金属加工の会社さんなのですが、映像展示をしておられた

          見学:昭和島の老舗鍛造屋さん