パニック障害と自動思考
「体調が悪くなってしまったらどうしよう」
「倒れてしまったらどうしよう」
このような不安がなかなか頭から離れないのが、パニック障害の苦しさのひとつです。
パニック障害の方は発作への恐怖感から、ついつい自分の体調に敏感になってしまいます。
ご飯を食べていても、歯磨きをしていても、お風呂に入っていても、遊びに行っても、仕事をしていても、家事をしていても…。
「もし体調が悪くなってしまったらどうしよう」という不安感が、常に頭の片隅にあるような感覚なのです。
◆ パニック障害と共存する “あの人”!
そう、パニック障害の方の中には、体調チェック警察がいるのです。
この “体調チェック警察” は、毎日24時間体制であなたの身体をパトロールしています。
日中活動している時間帯はもちろんのこと、朝起きた瞬間に「今日の体調は大丈夫かな?」と朝イチで体調チェックが始まったり、夜中起きた時にも「体調悪くないかな?」と不安になってしまったり…。
きっと皆さんも、このような経験があるのではないでしょうか?
パニック障害の方が自分の体調に敏感になってしまうのは、「体調に異変はないか」「おかしなところはないか」と、体調チェック警察が24時間常にパトロールしているからなのです。
◆ 常に働き続けている“心”
でも、ちょっと考えてみてください。
24時間365日働きっぱなしの体調チェック警察。
…どう考えても、頑張って働きすぎですよね。かなりのブラック企業です。
私達が思ってる以上に、心はずっと働き続けているのです。
また、「体調チェックをしよう!」と意識的にやっているわけではなく、ほとんどが無意識に体調チェックをしてしまっているため、「体調に異変はないか」「おかしなところはないか」と、気が付いたら勝手にパトロールが始まっているのです。
これが “ 思考のクセ (=自動思考) ” なのです。
◆ 変化の第一歩は「気付き」
「今の体調は大丈夫かな?」「おかしなところはないかな?」
そんな体調チェック警察を、少しでも減らしたいと思った時。
まずは “ 自分にはこのような思考のクセがあるんだ” ということを認識してみるところから始めてみて下さい。
家族や友人に「あなたのここが良くないよ」と言われてハッとすることがあるように、“ 自分にはこんな思考のクセがあるんだな ” と自分を客観視することが、大きな変化の第一歩に繋がります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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