セラピー体験：箱庭療法

先日、初めて箱庭療法を体験してきました。自分の内面をヴィジュアルで見るというのは、新鮮な感覚ですね。

ちなみに、箱庭療法とは、砂の入った箱の中に、人、動物、植物、乗り物、建物などのミニチュアを置いて、何かを表現したり遊んだりすることを通して行う心理療法です。

箱の内側は青く塗られており、海や川を表現することもできます。

始めに

まず、砂を触ったのが久しぶりだった。
この、砂が爪の隙間に挟まる感じ、公園の砂場を思い出します。
そして、棚に置かれた無数のフィギュア。
これだけのフィギュアを集めるのでも、初期投資が大変なはず、、、。

始めの一手

まずは、箱に入った砂を自由に動かして、地形を決めてはどうかと言われたので、真ん中に砂を寄せて、その周りを川にしました。
イメージは、こんな感じです。

茶色が砂ゾーンで、青が水ゾーン

次に、さっそく最初のフィギュアをどれにしようか悩みました。
しかし、ここで、頭を使ってはいけない。あくまでも、無意識に決めさせなくてわ！
ということで、私は、置いてあったフィギュアの中で、一番大きな「木」を箱の端っこに設置した。
そうすると、よし緑で攻めよう！という気持ちになり、木を中心に、植物のフィギュアを設置して、箱の左半分をグリーンのエリアとして拡大していった。
この時、私は、すごく自然が好きな人だなと感じていました。
だって、山とか海とか好きだし、認識通りだなぁという感覚です。

緑は植物など

次のゾーン

そろそろ植物ゾーンは出来上がった。
次のアイデアに行こうと棚を見ていると、なんと、マグダラのマリア様のフィギュアが視界に入る。これは良いなと思い、右の端っこに設置。
すると、よし、ここは聖域エリアにしよう！という気持ちが芽生えて、教会の建物、クリスマスツリー等、神秘的な感じの置物を並べた。
この時点で、自然ゾーンと聖域ゾーンが誕生した。
ここまでの段階で、僕の心ってホント汚れがないな～と思いました笑　
次の瞬間までは。

白は聖域ゾーン

おっと

よしよし、次どうしようと、フィギュアの棚を眺めていると、一体の人形と目があった。
それが、なんか不気味。茶色い、髪がチリチリのゴブリンみたいなイメージ？
たぶん、全てのフィギュアの中で一番不気味なんじゃないかｗ
気味が悪いな～と思いましたが、まあ、一応見てしまったので、それを手に取る。
一度、箱の中に置いてみようと思い、設置場所を探すと、なんと私の無意識は、それを、ど真ん中に置いたのである。
え？だって、一番不気味と感じた人形をど真ん中に置くって、困惑。
いままで、ピュアなものばかりを置いていたのに、こいつを真ん中に置いたがゆえに、一気に箱庭が表すものが変わった気がした。
まあ、その不気味な人形を除外してしまえばいいのですが、面白いもので、どかそうと思うと、それも違う気がして、結局おいたまま。
最後に、真ん中の離島と外側の世界に橋を通して、完成しました。

紫は不気味な人形

物語

フィギュアを作り終えたあと、カウンセラーさんと会話し、今までの私の心の変化をお伝えしました。
もちろん、邪悪な人形を中心においてしまったことも告白しました。
コンフェッションってやつです。
すると、カウンセラーさんから衝撃のお言葉を頂きました。
なんと、その人形は、西洋の妖精で、呪いの人形ではなかった！
なんか、ホッとした気分。

最後に、もしかしたら、真ん中に置いた人形は私自身を表していて、その離島から外の世界に行きたいのではないか？と。まだ、私＝人形は橋に気づいていないけど、外の世界への橋はかかっているんだと。
みたいな物語を一緒に作って頂き、ハッピーな気持ちで事務所を後にしました。
また、心境が変わったら、箱庭体験、行ってみたいと思います。