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今日の私はどの主人公になろう

Netflix会員になって4年が経った。
大学当時に一人暮らしを始めたせいか、
その頃から映画鑑賞にのめり込んだ。
気付いたら1日に3本も観ていた日もあった。

社会人になってもその習慣は緩やかに続いており
観た映画を記録していくFilmarksでは
407本が閲覧済みになっている。
さすがにあの頃のような体力や集中力は無いが
平日の仕事終わりでも1本観たりする。

ストレスの溜まった日には特に、
せめて2時間くらいは自分じゃない誰かの人生に
心を集中させたいと思い、Netflixを漁る。
これが、ストレス社会を生き抜くために身に付けた
私なりの現実逃避。

今と学生時代とで変わったのは、2時間の重み。
湯水の如く時間と体力のあったあの頃は
映画1本分の2時間くらい惜しくも何ともなかったが
今は翌日の仕事のことなんかを考えると
貴重な2時間の使い方を絶対に無駄にしたくないと
映画選びに慎重になる。

イラッとしてもお客さんは殴れないので
ギャングが街をめちゃくちゃにする映画を観る。
地味なOL生活にときめきが無く枯れそうな時には
イケメン王子様との恋愛映画を観る。
何かを外に吐き出したいけど話す相手もいないので
めちゃくちゃ泣けるファミリー映画を観る。

一度映画の世界に入ればしがない独身OLでも
世界、いや宇宙中の誰にだってなれるし
何だってできる。

今日の私の心には
何が足りてないのか何が欲しいのか。
自分の心に静かに問いかけ、
欲しい要素をわがままに選ぶ。
毎日違う感情を持つ私は、
瞬間ごとに観たい映画、欲しい物語がちがう。
その感情をいかに捉えて映画を選ぶか、
その時間こそが一番楽しかったりする。

今の密かな目標は、30歳になるまでに
映画を1000本観ること。
別にその先に何があるわけでもないけど、
シンプルに、いろんな主人公の感情が
理解できるような大人になりたい。
歳を重ねるごとに色んな人と出会っても、
多様な価値観を偏見の目で見ない大人になりたい。

物語は私の人生を豊かにする。
そんな映画たちには、私の人生を面白くする
お手伝いをしてもらっている。

今日はアウトローなアクション映画を観る。
仕事で何があったかは、まあ聞かないでやって下さい。


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