むすびについて話そうと思う⑤

あなたは、過去を回収しに行ったことはありますか??

先月、『むすびについて話そうと思う④』に
私に起きている不思議体験を書きました。

これを不思議体験と言えるかどうかわかりませんが
今のところ体感として
私にはとても不思議に感じたので
むすびの研究考察、もとい魂の観察の一環として
研究段階のことを書いてみました。

ま、その
続きの話、なのかな、と思うので
オチはありません。備忘録です。
具に研究するための研究材料として、
ここに置いておこうと思います。




自分がまだ幼かった時に、
自分自身の性格が所以であったり
環境由来だったり
いろいろな理由があるにせよ、
強烈に記憶に残ったまま
過ぎてしまった出来事というのは
誰しもひとつやふたつはあるかなーと思います。

私にもそれがありました。

もちろん幼いので自覚はないのですが、
母曰く、とても感受性の強い子だった、ということで
私自身の認識としても、
気になってしまうというか
現代で言ったらひょっとすると
病名みたいなものがつくレベルだったかもしれませんが
正直そういう類のものについては
あくまでも個性として考えているタイプの人間なので
どーだっていいのですが
まあ、
所謂かなりの繊細さん。
細かいことにとても気が向いてしまったり、
そこに記憶が紐づいたりします。

辛すぎて忘れてることもありますが
においまで思い出せることもあります。

あと、おでこに好奇心の好の文字が刻印されているほどの(嘘)
好奇心しんしん丸。
やってみないと気が済まない。

ま、そんな子でした。
それが、そのまますくすくと育ち、
若いときにはそれで苦労もしましたが
いまでこそ、その辺ともうまく付き合えているような気がしていて、
根本的には変わっていないのでかなりのへんてこりんです。


最近私の身に起こる
へんてこりん現象。
これは私がむすびを追究しているからに違いない、と睨んでいます。


先日、
むすびについて話そうと思う④』で
現世の自分には縁もゆかりもない大阪から帰ってくると
記憶にない記憶を思い出しそうになるというか、
なにか、、心にぽっかりと穴が空いるような、
足りないような、
いや、足りなかったことに気付いてしまったのか、
ちょっとよくわからないけれど
ただ大阪行ってきただけなのに
途轍もない喪失感に苛まれた、という話をしました。

それからというもの
『魂』というものについて
深く考える日々を過ごしていました。

今ある自分に残っている記憶の中では
縁もゆかりもないのに
なにか
思い出せない記憶にない記憶を
思い出そうとするような、、
なんて、
通常の状態ではありえない感覚です。
それがいったい何なのか。
記憶喪失になったわけじゃないのに、
まるで喪失した記憶を掴みそうになってもがいているような感覚です。

夢のように消えてしまいそうになるのを
必死で掴んで思い出そうとするような
感じたことのない感覚でした。


そんなことをしていたら
謎の奇病に罹りました。
40℃を超える高熱に魘されること3日間。
首から上が1.5倍に赤く腫れ上がり、
熱すぎて痛すぎて、
眠ることもままならない。
だけど、目を閉じていることしかできない。
そして、目を閉じた世界の中は
異常なほどに澄んで冴え渡っていて
回転数を落とした脳内で
もう向き合うしかないような問答を繰り広げ、
修行のような時間を過ごしました。
いやしんどい。からだもしんどいにのに脳内も別の意味でしんどい。

結局、原因はわからずじまいで、
そのままどうにか体を起こして
10日間に渡る催事出店へと突っ込みました。

本来なら体の回復期に、
朝の開店から閉店まで殆どの時間を
ルミネの入り口前(ほぼ外)という
物凄い人数の人が行き交う場所で
過ごし、お客様をお迎えする毎日。

脳の回転数も体力もかなり落ちていて、
ざわざわの中で一日中、目が回りそうになりながら、
おそらく、今までの出店の中で
いちばん挫けそうになったであろう
いちばんしんどい10日間でした。


ところがその間、
とても不思議な再会が起こりました。
私の、幼いころからの心の中のヒーローとの再会でした。

いちばんしんどいときに
やってきたヒーロー。
辛くなると、いつも夢で励まし続けてくれたヒーロー。
ま、本人とはさほど親しくもなかったので本人の与り知らぬことですが(笑)


人と人との出逢いや再会には
意味があると思っています。



そのあと、暫く頭が働かなくて
ぼぉーっとしていると、
今度は
高校の時にお世話になった先生が偶然
私の店に立ち寄っているではありませんか。
一瞬、周りの音が消えて、時空が歪んで止まった感じがしました。
驚きすぎて声が詰まってしまい、
呼びかけた声が向こう側まで届かなくて
呼び止めることはできなかったのですが、
次から次へ、
私の過去のキーマンたちが
私の前に現実として現れてきたその日は
私の誕生日の日でした。


なにか節目なのでしょうか。
元気でいてくれたらいいな、と想いを馳せていた
会いたかった人たちが次々現れるなんて、
なんか怖い。
私、まだ元気で、もう少し、いや欲を言えばまだまだ
この世に居たいのですが。
まだまだ思い残すこといっぱいあるんだってば!!
やりたいことも研究したこともいっぱいあんのよ!!なんか怖い!!!


どうしてこんなことが起きてるのか。
でも
必要だから起きている。
確かに思うところもいっぱいあるし、
高熱に魘されたときに考えていたこともあった。

幼いあの時置き去りになったまま
困った顔してずっと心の片隅にもち歩き続けていた過去。
それを
溶かすような、
もういいよ
って手放すことを赦されたような出来事だったのだろうか。


私の世界は私が作っていて
目の前で起きている現象界は
潜象界の現れだから
それが
あでありわであり
原因と結果であり、
産すぶ、ということ。


私が望んだことなのでしょうけれど
これがいわゆることとたまのお話そのものです。
私がこの先また新たな世界に進むために
溶かしておかなきゃならない過去に邂逅し、
かたちに起こし、
これからの自分のために
ちゃんと摂取して血肉にした。
そんな出来事だったのかもしれません。

魂は記憶媒体、と言われています。
魂についてばかり考えていたら
体が熱を噴きました。
この肉体がなければ体験ができません。
体が実験するのです。
肉体も魂と同じくらい大切なもので
それを得るためにここへきて産まれて、
体験したことを魂という記憶媒体に記録するらしいです。
今も過去も未来も同時に存在する、なんて言われますが、
その過去を溶かしている瞬間は
まるでいまそのもので
感情も生々しく、確かに時空間というのは曖昧なものだと実感したし
記録が書き換わったことで
選び取った私が別の私になった感じです。
これがパラダイムシフトというものなのでしょうか??


私の毎日は
むすびに出逢ってからほんとに
実証実験みたいで
面白くて気持ち悪いです。
それが私のむすびに出逢ったいちばんの目的なんじゃないかと
最近とても思わされます。



そして、
ヒーローは言いました。
『もう夢には出てこないんじゃない?
 これからはこうやって現実で聞けるから。』


あなたは最近、どんな過去を回収しましたか??

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