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ざっくりバレエ #3 ドン・キホーテ

そう昔でもない昔、ある街にラブラブな男女がおりました。男は床屋、女は街の旅籠の看板娘でした。
時を同じくして、中世の騎士物語に夢中になっていた老人がついに自分を騎士だと思い込み、従者を連れて旅に出ました。

老人は旅の途中で例のカップルのいる街にやって来ます。
2人は街では公然のカップルだったものの、女の父親である旅籠の主人は結婚に反対していました。
主人は娘の結婚相手にと言ってどこの馬の骨とも知れない成金を連れてきますが、全く気に食わない娘は成金をとっちめた挙句彼氏と駆け落ちします。

2人は風車小屋の近くに辿り着きます。そこはジプシーの野営地でした。
やがて旅籠の主人、成金、老人とその従者も2人を探してやって来ますが、ジプシーの協力で誤魔化します。

突然嵐が吹いて風車が回り始めます。それを見た老人は、騎士が倒すべき怪物であると思い込んで突撃し、風車の羽根に引っかかって気を失ってしまうのでした。

老人は、夢の中で妖精やキューピッドのいる森にいました。そこに旅籠の娘にそっくりな女性が現れます。彼女こそ、騎士が救わんとする姫君なのです。

ジプシーと別れた娘と男は酒場にいました。
そこへ娘の父親が成金を連れて現れ、性懲りもなく娘を成金と結婚させようとします。それを見た男は狂言を打って愛する彼女への想いを訴え、結果見事に父親の許しを得ます。
何もしてない成金は哀れにも、元気になって戻ってきた老人に成敗されます。

愛し合う2人は盛大で幸せに満ちた結婚式を挙げます。
老人は彼らを祝福すると、冒険を続けるため従者とともに去って行くのでした。

おしまい

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