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既婚男性に遊ばれた話
特に性的な描写はなくライトな記事ですが、お暇な方にお読みいただけると嬉しいです。
彼との思い出
私は大学時代に軽い鬱のようでした。
未来に漠然とした不安があって、なんだか常に気分は悲しいし、自然と涙は出るし、精神的に少しおかしかったのです。
そんな時によく悩み相談に乗ってくれたのが、当時非常勤講師の既婚男性でした。
初めて出会った当時、彼の年齢は32歳だったと思います。私がその時21歳くらいでしたので、10歳ちょっと離れていました。
彼は学生からの質問や悩み相談を受け付けたり、学科の授業の雑用を請け負う、いわゆる何でも屋のような業務をしていました。
一応専用の部屋があり、そこに質問があったり悩みを抱える学生が時折来ていました。
当時彼氏も友達もいなく暇をしていた私は、話を聞いてくれる優しいお兄さんがいるその部屋に、いつの間にか入り浸るようになっていました。
彼にはよく話を聞いてもらいました。
そして、私も彼の話をよく聞きました。
今研究している内容だとか、学生時代の話、学んでいる語学について、留学先での話、奥さんのことなど・・
どれもこれまで私が体験したことのないような話だったので、とても楽しかったのです。
その部屋には頻繁に学生は来ないため、たまに二人きりになることもあり、その流れで一緒に帰って食事に行ったりもしました。
そうしていくうちに、私の中には次第に好きだという感情が芽生えました。
結婚していることはわかっていて、いけないことだと頭では理解しているのに、心の中ではすでに好きな感情が爆発していました。
携帯のアドレスも交換し、メールのやり取りもしました。
彼から来たメールを見るたびに胸が痛くなり、『あぁこれが恋なんだな』と強く感じるのですが、いけない恋とわかっているのでとても切ない思いをしました。
でもその禁断の恋という感覚が、余計彼に近づきたいという思いを高めました。
彼からは奥さんの話もよく聞いていたので、ある日「学生とご飯食べて帰ったらヤキモチを焼くんじゃないですか?」と冗談交じりで言ったら、彼は「それぞれ自立した生活をしているから関係ないよ」と少し笑いながら答えました。
その言葉に何となく私に対する配慮が感じられて、なんだかすごく誇らしく嬉しかったのを覚えています。
ある日、歌に自信がある彼からの誘いでカラオケに行くことになりました。
「カラオケに誘うとはもしかして・・」と少し期待しながら待ち合わせ場所に向かいました。
待ち合わせ場所に先に着いて待っていた彼の姿を見るとキュンとしました。
『既婚男性が私を待ってくれていたんだ』と、いらぬ自尊心が生まれました。
カラオケでは彼の得意な歌を聴いたり私も少し歌ったりしました。
まぁまぁ盛り上がったのを覚えています。
結局期待していたようなことは何もありませんでしたが、そのあとカフェに行き他愛のない話を楽しみました。
その時はもう私は、禁断の恋をしても良いと思えるほど彼のことを好きになっていました。
彼の様子が変わった理由
彼の様子が少し変わってきたのはその頃あたりでした。
部屋に行っても忙しそうにしたり、私が入ると席をはずしたり・・
何となく距離を置かれているような感じを受けました。
禁断の恋に盛り上がっていた私は、『あんなに仲が良かったのに何でだろう』と心配になります。
奥さんがいることはわかっていたので自分から食事にも誘えず、ただ静かに徐々に離れていく距離感を黙って見守るしかありませんでした。
それから数週間経ち、私も半ばあきらめていました。
そこで踏ん切りをつけようと、彼にメールを送りました。
「これまでいろいろアドバイスをいただき、おかげさまで前向きになれました。これから頑張って生きていこうと思います。ありがとうございました。」
今思えばこっぱずかしい内容ですが、こんな感じで送りました。
彼からの返信は、ありませんでした。
すごく泣いたし辛かった・・。
その少し後に分かったのは、彼の奥さんが妊娠したということでした。
『あぁそういうことか』と妙に納得したのを覚えています。
『結局家庭が大事、私はお遊びだった』
自分の頭の中に浮かんだこの言葉が、自分自身をひどく傷つけたように思いました。
その彼は今、若くして教授に昇進し順調にキャリアを積んでいるようです。
私はあんなに悲しくて傷ついたのに、のうのうと元気に暮らしているんだなぁと思い私の中に小さな悪魔が芽生えましたが、そこ止まりにしておきました。
しかし、
『既婚男性と関わっていいことはない』
この教訓を得られたので、今は彼に感謝したいと言っておきます。
世の既婚男性へ
若い子とちょっと遊びたいと思っている世の既婚男性、相手の女の子の心を弄ぶのはやめましょう。
いつかこうやって誰かに暴露されるかもしれないですよ・・?笑
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