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初の産休社員対応!妊娠出産と仕事の両立どうする?を改めて考えてみた(後編)

少子化対策に伴い男性の育休取得が推進されるなど、出産や子育てと仕事の両立がしやすい社会に変わりつつあります。
しかしふと周りを見渡してみると、育児と仕事の両立はまだまだとても過酷に見え、たくさんのハードルがあるように感じます。

今回は、cotree社内での初の産休対応をきっかけに、妊娠出産と仕事の両立について考えてみました。
後編では、ライフイベントと仕事の両立に関する不安の解消方法について語りました。

<前編はこちら


初めての妊娠出産・育児…不安を解消するには

――産休に入る社員にとって、不安を解消するには何が必要だと思いますか?
小池:復帰してから想定通りに仕事を進められず、迷惑をかけてしまうのでは…という不安があります。

産休までの心のケアとしては、妊娠初期にカウンセリングを利用していました。
妊娠初期には、妊娠を乗り切れるのか、子育てに対する漠然とした不安、自分の体が自分のものでなくなったような感覚、周囲に迷惑をかけているような感覚…などホルモンバランスも相まって不安定な時期がありました。

さらに妊娠初期は、妊娠したことを家族にしか伝えていなかったため、個人的な関係がないカウンセラーさんに話ができたことは救いでした。
もちろん自治体の保健師さんや産院の助産師さんへ相談する機会もありますが、私の場合はどうしても体に関する相談が主になってしまったり、後に並ぶ他の妊婦さんのことを気にしてしまって話しづらく感じてしまいました。

産休が明けるとより悩みが増えると思うので、カウンセリングを活用したいですね。
会社で働いている方は、職場にカウンセリング窓口があればこのようなライフイベントの変化がある時にも活用するのも良いかもしれません。

西岡:社員で初めての産休を取る社員なので、最初の一例になるプレッシャーはあると思います。
今回のように社内に同じような状況の人がおらず相談相手が見つけづらい状況だと、カウンセリングを活用して客観的に自身を捉える機会があると良いですよね。このようにライフイベントが訪れた時にもぜひ、カウンセリングを活用していただきたいと思います。

――産休中にフォローをする他の従業員へのケアとして考えられることはなんでしょうか?

西岡:マネージャーや経営層は、ライフイベントと仕事の両立について一般的な知識はあっても、考えようと努力していたとしても当事者目線で考えられるケースばかりではありません。そのため、社内の相互理解に繋がるリアルな体験談を共有し合えると良いですよね。

働き方については、ロールモデルを参考にするという考え方はありますが、全く同じキャリアを歩み、全く同じライフコースをたどるようなロールモデルはいませんよね。そうすると、近しいロールモデルの事例の中から、それぞれ良い部分をかいつまんで参考にしていくしかありません。
それには、たくさんある情報の中から、個人が「どうしたいか」を考えて決める力を育てる必要がありますし、組織としてはそれを尊重する姿勢や仕組みを整えたいと私は思います。

ロールモデルは存在しない。個人に適した働き方を実現するために

――自分で「どうしたいか」を決める力は、どのように身につけられるでしょうか?

西岡:ロールモデルに憧れるだけでは、いざ自身が参考にして行動しようと思うとプレッシャーになったり自己肯定感が低下したりすることもあると思います。
敷かれたレールに沿って流れに身を任せるのは楽ですが、それを絶対的な正解と捉えず自分なりに行動をする必要があります。それが個人が自分の意思をもち、自分の選択に責任を持つことに繋がっていくでしょう。自分の道を「カスタマイズをする」くらいの気軽さが持てると良いかもしれません。

小池:そうですね。ライフイベントと仕事の両立を考え始めると、どうしても自分にぴったり当てはまるロールモデルを探したくなりますが、働き方、家族の状況、経済状況、価値観…などが完全に一致する人はなかなか存在しません。
ライフイベントと仕事の両立は、決まった道に従うのではなく自分でカスタマイズして良い、と認識することがまず大事そうですね。

――従業員個人の意思を実現するために、組織としては何をすれば良いでしょうか?

西岡:個人の意思を尊重するためには、ガチガチに固まったルールに従うのではなく、やってみてから柔軟に変化させ続けるのが良いと思います。
経営者としては、ライフイベントを迎える従業員をリスクとして捉えるのではなく、従業員の新たな視点が増えたと捉えたいですね。

そのためには従業員が心から安心して休業し、復帰できる状態を作ることが必要です。
悩みを自覚して発散してもらうためにも、社外の専門家に相談できるカウンセリングは有用だと思います。

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