こども時代を奪わないで

中学受験に関する日本の記事を読んでいると、恐ろしい。

10歳前後の子ども相手に一体何をしているんだろうと感じてしまう。

昼間学校へ通って、その後塾で勉強し、帰宅後宿題をこなす。睡眠時間は?
充分な睡眠時間(小学生なら10時間以上)はこの時期の子どもの心身の健全な発達に一番大切な事なのに。

それだけの時間を勉強に割かなければ習得できないのならば、学習内容は学齢に対して適切なのか?入った先の中学校では何を勉強するの?

先取り学習をよしとする風潮も疑問だ。

今年1時間かけて理解したことは、来年だったら5分で理解できるかもしれない。それくらい、こどもの発達は劇的だ。一年待てば、5分かからない事に、1時間も2時間もかけるなんて時間の無駄。その時間に遊んだり、楽しいことをすればいいのに。

自分の息子が中等教育へ進んだときに、今まで学習は全て、その下準備だったのだと感じた。初等教育の5年間を通して学ぶべきことは、個別の教科の内容ではなくて、以下の3つだけ。振り返ってみればカリキュラムもその為に組まれていたのがよくわかった。

・自分で学び、学習を組み立てる力
・本を読む力
・自分を律する力

この3つができれば、中等教育以降も子どもは勝手に学んでいく。知識自体は中学でも高校でも、いつでも入れることができるんだから。

子どもが子どもらしくいられる時間は本当に短い。小学校時代にしか楽しめないこと、見れない景色がたくさんあるのに、そういう貴重な子ども時代を奪ってしまうなんて、本当に酷い。明日できることは、明日やればいい。中学校でできることは、中学に入ってからやればいい。今を楽しむことを教えてほしいと思う。



スキやフォローをしていただけると、とっても励みになります!