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「ている」「てある」「ておく」の使い分け①

今回は久々の日本語文法編です。学習者からも教師からも質問が多い「ている」「てある」「ておく」の使い分けについて2回に分けて見ていきたいと思います。


1. 「ている」と「てある」の使い分け

質問「そこ、気をつけて、グラスが割れ(てある・ている)から・・・」        「ている」「てある」のどちらを使いますか。それはなぜですか?

「窓が空いている」「窓が開けてある」のように「〜ている」と「〜てある」は学習者にとって混同しやすい表現です。定着もなかなかしませんので、時間をかけて理解し、覚えてもらう必要があります。

「〜ている」も「〜てある」も結果の状態を表す点でよく似ています。混同しやすい理由の一つに「〜ている」「〜てある」の前に来る動詞の種類(自動詞か他動詞か)が挙げられます。

早速、結果の状態を表す「〜ている」 と「〜てある」を見ていきましょう。

「が〜ている」物自体の変化を表す自動詞を使います。
<例文>窓が開いています・かぎがかかっています・電気が消えています
「が〜てある」人の動作を示す他動詞を使います。           <例文>窓が開けてあります・鍵がかけてあります・電気が消してあります

「ている」と「てある」話し手の視点

*「てある」はいつもその状態、「ている」はちょうどその時(今)だけある状態です。「ている」と「てある」視点の違いに注目して、次の会話例を見てみましょう。

A:あ、寒いと思ったら、窓が開いていますね。            B:開けてあるんですよ。                       A:どうしてですか。                         B:換気のためです。

はじめの質問「そこ、気をつけて、グラスが割れ(てある・ている)から・・・」答えは「グラスが割れている」です。いつも割れたグラスがあるわけではありませんね。あくまでも今の状況なので「ている」を使います。 

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