サステナブルな社会保障は健康寿命がポイント?「厚生労働白書」第1部を読み解く
こんにちは、地域の農のブランディングデザイナーの江藤です。
今回は厚生労働省発行の、令和4年版「厚生労働白書」第1部”社会保障を支える人材の確保”を読み解きます。
この資料をざっくり強引にまとめると、
社会保障を支える人材が少ない。だから…
・社会保障を支える人材を、育てて増やす
・社会保障を支える業界を改善して、離職率を下げる
・積極的にデジタル活用する
・社会保障を支える人材を増やして、地域格差をなくす
・社会保障を支え合う連携を増やす
というような感じです。
なぜこれらが必要かというと、日本には超重要なこんな課題があるからなんです。
日本は「現役世代」激減で、超大変
2040年、現役世代は沖縄人口以上に減る
日本の「現役世代(=20歳から65歳)」はこれから激減します。
8年前の2015年から比べると、2040年には1580万人も減ります。
これはまるまる沖縄人口以上の人数がごっそりいなくなるイメージです。
2040年、医療と福祉人口が和歌山県の人口くらい減る
社会保障を支えるメイン人材である医療や福祉で、”確保が見込まれる就業者数”は約96万人も足りないそうです。これは和歌山県の人口とざっくり同じです。
え、日本大丈夫?
実はすでに日本には、歯科医がいなかったり薬局がない地区が存在しているそうです。
そもそも社会保障を支える「人材」って誰のこと?
国家資格だけをチェックするとこんな感じです。
このほか、地方自治体、NPO・NGO、ボランティアなど多様な主体が社会保障を支えてくれているそうです。
すでに日本はあらゆる施策を打ってきた結果により全体的に医療と福祉人材は増加傾向にありますが、課題はまだまだ山積みです。
サステナブルな社会保障制度でイノベーション!
この資料には
・持続可能
・イノベーション
・ベストミックス
のように、イマドキのワードが掲載されています。
とにかく日本は今、サステナブルな社会保障制度を支える人材確保を目指したい。
なぜなら今以上に人口が減少しても、社会保障はきちんと継続できるようにする必要があるからです。
そこで「人材確保イノベーション」という指針を打ち出しました。
「人材確保イノベーション」とは、「人材確保」と「サービス改革」をミックスさせた改革です。これが日本の社会保障の人材確保にベストな施策だ!と打ち出しています。
サステナブルな社会保障制度を実現するため掲げられたのは、この5つの方向性です。
ひとつ目が「健康寿命を伸ばす」です。
な、なるほど…
ちょっと驚きましたが、人材確保とサービス改革をするためには、まずは大前提として健康状態にある人を増やす必要があるのですね。当たり前と言えば当たり前ですが、これが最上段に来てるのを見ると、日本の社会保障のひっ迫さをあらためてひしひしと感じてしまいます。
これらを実現するため、以下の4つの柱が設定されています。
農業界でも注目されている「農福連携」や「外国人」労働者についても、ここに明記されていました。あらゆる人材の「連携」は必須ですね。
どんなアクションを起こす?
これらを考えると、私たち生活者にできることは限られていそうです。
多くの人が取り組めるのは、「健康寿命を伸ばす」でしょうか。
健康寿命とは?
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと」です(厚労省e-ヘルスネット平均寿命と健康寿命より引用)。
下のデータで見ると、平均で男性が約8.7年、女性が約12年、”日常生活に何かしら制限のある生活”を過ごしています。
厚労省は「健康寿命をのばそう」をスローガンに、「スマート・ライフ・プロジェクト」という事業で具体的なアクションも呼びかけています。
私はこうしてる!
私自身が取り組んでいるのは、健康に対する学びと実践を繰り返すことです。自分の身体で実験して調整してベストを更新できたらと思って、色々と試しています。
周りの方々の健康寿命についても向き合う機会が多くなりました。大切な人のお手伝いをするため、共に過ごす時間を楽しむため、まずは自分が一番いい状態を保っていれるようにいたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
お相手は、地域と農のブランディングデザイナー
コトリコ江藤でした。
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