すみだ水族館 2024/08/12(p.241)#90

子を連れて家族みんなですみだ水族館へ行く。いまの子”だけ”と過ごす夏は今年がさいごになるので、思い出作りではないが、何か少しくらい、夏休みらしいことをしよう、ということになった。とはいえ動物園はまだ暑いし、ほかの行楽地は遠かったり、まだ楽しむにはちょっと早かったする。水族館なら室内だし近場にあるし、子もそれなりに楽しめるのでは、とおもわれた。

すみだ水族館は朝早くから開いているのがいい。このお盆休み期間中は8時半開館と、朝型の僕らにはちょうどいい。

電車も比較的空いている。暑さも日中よりは幾分かマシだ。

近い、といっても電車を乗り継いで小一時間はかかる。荷物も子がいるとそこそこ多くなる。大人たちで手分けして、それなりの大移動になる。

朝イチで着いたが、まずまずの人手だ。子連れ家族の考えることは皆おなじだ。

すみだ水族館にははじめて来たが、館内は薄暗く、LEDの照明が洒落たかんじでキラキラと瞬いている。それが楽しいのか、ふだんは省エネの子どもも、はしゃいで歩き回っている。クラゲの水槽に顔をくっつけ、プカプカ浮かぶ謎の生物に魅入っている。

チンアナゴの水槽は子どもにはちょっと高く、抱いて見せるが、自由に動き回れないのが厭なのか、ハマっていないようすだった。ペンギンも、遠目からだとよくわからないのか、あまり興味がなさそうだ。金魚は間近で見られるからか、不思議そうに覗きこんでいる。

わかろうがわかるまいが、はじめての場所を探検するのは楽しく、よく動いた。来てよかった。

館内が混みはじめた10時過ぎに出る。ペンギンの餌やりイベントはまたいつかの機会に。

ソラマチで早めの昼食を摂り(街中華的な食堂)、ジブリのグッズショップで大好きなトトロとネコバスの巨大なぬいぐるみに魅入って、スカイツリーを下から見上げ(これも巨大すぎてよくわかっていないごようす)、家路につく。

朝早いのはいいのだが、帰りは最も暑い炎天下のなかをテクテク歩くハメになって、消耗する。子は帰ってからよく昼寝する。大人たちも横になってグデグデする。みなさんお疲れ様でした。

すみだ水族館、規模も雰囲気もちょうどよくて、いいところだった。もうちょっと近くて気軽に頻繁に来られるようなら、年パスを買ってもいいんだけどなあ。

ペンギンを見て金魚を見たら、大好きな森見登美彦の小説をまた読みたくなった。どこへ行っても思いつくのは本の事ばかりである。

数日前から読みはじめたジェイン・ハーパー(青木創訳)『潤みと翳り』を寝っ転がって読む。疲れたアタマでも何とか読めるくらいには面白いのだが、さすがに疲れていて、途中ちょっとウトウトする。

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