こーた

事務員。博士(理学)。1982生。♂。都市生活者。父。料理できるようになりたいひと。だ…

こーた

事務員。博士(理学)。1982生。♂。都市生活者。父。料理できるようになりたいひと。だいたい本を読んでるひと。紙の本が好き。 現在の興味関心→子育て/本屋/地方。 読メ→ https://bookmeter.com/users/35388 cota1q82.bsky.social

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読書感想文2.0 #19

noteを書きはじめて一月ほどが経つ。 書くリズムもだいぶ身についてき、このあたりで一度、紹介も兼ね、まとめておく。 歴史と現在地歴史というにはあまりに短いが、元は四年ほど前(2020年11月頃)、日記を書いてみたくなったのがはじまりで、一月ほどつづけたところで飽き、しばらく放ったらかしては、偶に思い出したように書いてはまた放置し、と云うのを繰り返していた(当時の日記は現在削除)。 一月ほど前から(2024年3月)、また書きたくなって、今に至る。 今のところ、わりとつづ

    • 他人の配偶者、何て呼ぶか問題 #27

      妻も僕も、雇われて働いている。 共働き、である。 子も育てているから、共育て、と云うことにもなる。 妻の方が負担は圧倒的に大きく、共育て、などと僕が云ってしまうのは、ちょっと申し訳ないけれど。 本道敦子・山谷真名・和田みゆき『〈共働き・共育て〉世代の本音』(光文社新書1300)を読む。 ミレニアル世代(1980〜95年生れ)の共働き・共育て夫婦へのアンケートとインタヴューから、働きながらの子育てに潜む問題や、彼ら世代の特徴や価値観、と云ったものが浮かび上がってくる。

      • 料理本のジェンダー #26

        三連休は(僕にしては)よく料理をした。 その代わりnoteの記事は余り書けなかったけれど。 水曜日あたりから、週末は何を作ろうか、と考えはじめて、帰り掛けにスーパーへ寄って食材をそろえ(ときには家族に買ってきてもらい)、休日の夕方に一品作る。 これなら平日も簡単なものなら一日くらい、パパッと作れそうだし、実際、先週はみょうがの味噌焼きを作った。 切って塗って焼くだけの簡単お料理だが、一品増えるだけでも食卓が賑やかになる。 週末だけなら献立を考えるのも愉しいが、毎日とな

        • 黄金週間なに読もう【今日の積読】#25

          このnoteは平日の朝に更新することにしている。 よって、GW中は更新をお休みする。 休止の日程は暦通りである。 今年の連休は、前半の三連休と後半の四連休に分かれている。 あいだの4/30~5/2の三日間は更新する予定なので、覗きに来てもらえると嬉しい。 休み明けの再開は、5/7~である。 滞りなく運営していくためにも、休み中に記事を書き貯めておきたいところだ。 もっとも、わんぱく旺盛な二歳児と過ごしていると、休みが休みにならないのだけれど。 ところで、連休中はこれ

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        読書感想文2.0 #19

        マガジン

        • 岩波(じゃない)新書を読む
          1本
        • 新書神経衰弱
          3本
        • 岩波新書を読む
          4本
        • 絵本を読む
          5本

        記事

          ルールとリスト【新書神経衰弱】#24

          新書(に限らず本)を読んでは、参考文献にある新書を拾う、と云うことをやってみている。 拾い集めた新書が二冊ダブったら読もうかな、と漠然と考えていたが、これをルール化してみると面白いかもしれない、と思いついたので、さっそくやってみることする。 【新書神経衰弱】と題して、ゲーム感覚で読書を愉しもう、という試みだ。 早口言葉みたいなタイトルで、思いつきのわりにはけっこう気に入ってる。 こういうのは明記しておかないとすぐ忘れる。 トランプゲームとしての神経衰弱では、記録してしま

          ルールとリスト【新書神経衰弱】#24

          気になる「歴史総合」【参考文献】#23

          姫岡とし子『ジェンダー史10講』(岩波新書 新赤版2009)を読みおえたので、参考文献内に見つけた新書を以下にまとめておく。 岩波4(新赤版3、青版1)、ちくま1の全5冊。 小川幸司・成田龍一編『シリーズ歴史総合を学ぶ① 世界史の考え方』(岩波新書 新赤版1917) さいきん新しくできた科目「歴史総合」が気になっている。 いまの高校生は「日本史」「世界史」と云った枠にとらわれない、新たな歴史の学び方をしているらしい。 云われてみると、さいきんこの手の番組、NHKに多

          気になる「歴史総合」【参考文献】#23

          『ジェンダー史10講』姫岡とし子(岩波新書 新赤版2009)虎に翼 #22

          NHKの朝ドラ(朝の連続テレビ小説)『虎に翼』が面白い。 面白い、と云ってしまうにはあまりに残酷で、これが当時の、いや今もつづく女性たちの置かれた状況であることをおもえば、男性である僕は多少居心地が悪く、また恥ずかしくもあるが、ドラマそのものは愉しく観られている。 男、酷いよね。 もちろん、寅子のお父さんや書生さん、大学の先生などなど、いい男もドラマには沢山出てくる。 それでも、女性たちの扱いや立場はやはり酷いものである。 それがいまでも大して改善されていない、てと

          『ジェンダー史10講』姫岡とし子(岩波新書 新赤版2009)虎に翼 #22

          予定ぎらいとお料理 #21

          週末に記事を書きためておいて、平日に粛々と更新していく、と云うスタイルを確立したいとおもい、この土日は書くぞお!と意気込んでいたものの、子と図書館のおはなし会(絵本の読み聞かせ)へ出かけたり、妻と録画した『うる星やつら』を観たり、AppleTV+の『レッスン in ケミストリー』観たり、土曜日は母の誕生日で、近所の洋菓子店へ買いに行ったらブルターニュ地方のケーキが美味しかったり、ちくま新書の『日本の物流問題』を読みはじめたら面白かったりしていたら、noteは一文字も書かず過ぎ

          予定ぎらいとお料理 #21

          十年日記 #20

          十年日記をつけはじめて三年目になる。 分厚い紙の、辞書みたいに自立する鈍器日記帳に、手書きで書いていく。 見開き二頁に、おなじ日付で十年分、毎年書けるようになっていて、去年の今日はこんなことがあったのかあ、と前の年、さらに前の年、と云うかんじに振り返ることができ、つづければつづけるほど、記録と記憶が積み重なっていくのが愉しい。 一日に書ける分量は一行か二行ほどで、気楽につづけられている。 書かれていることは、その日に何の本を読んだとか、何のテレヴィを観たとか云う記録が

          十年日記 #20

          参考文献が好きだ #18

          参考文献が好きだ。 本のうしろについている、文献のリスト。リファレンス。 そもそも僕はブックリスト全般が好きで、書店のブックフェアとか、出版社の企画とか、雑誌などで見かける、特定のテーマで集められたリストだとかを、見つけると欲しくなって、手に入れては片っ端から読みたくなる。 読みたくなるだけで、じっさいは読まない。読めない。 遡ること数十年前、受験生だった時分にも、新しい参考書を買ってきては、買ったことで満足してしまって勉強しない、てことがよくあった。 いまでもおなじよ

          参考文献が好きだ #18

          『いちごです』川端誠【絵本】#17

          絵本『いちごです』を、子ども(2歳1ヶ月)といっしょに読む。 お菓子や食べ方など、さまざまないちごの形態を描きながら、いちごです、の文言がひたすら繰り返される。 おなじボケを繰り返すことで、笑いが生まれる。天丼、と云われるお笑いテクニックのひとつだ。一種のギャグ絵本と云っていい。 以前、おなじ作者の『りんごです』を読み、子どもが気に入っていたのもあって、こんどは『いちごです』だ。 ほかに『バナナです』もあるらしい。 ウチの子は果物好きだ。 いちごも柑橘系も、多少酸っぱく

          『いちごです』川端誠【絵本】#17

          『す〜べりだい』鈴木のりたけ【絵本】#16

          毎週末、子どもと散歩へ出かける。 朝から図書館へ行き絵本を借り、その後、公園へ行って子を野に放つ。 さあゆけ、自由に行きたい場所へどこへでもゆけ。 走れ、走れ。 馬追いとか羊飼いとか、そんなイメージだ。 まだヨチヨチ歩きで、駆ける、と云っても速歩程度だから、馬というよりは羊のほうが合っている。 自由気儘に、遊ばせる。 何せ体力を削らないといけない。 昼寝に夜に、よく眠ってもらうためだ。 元気が余ってすぐに起きられると、僕らが休めない。 それに、うまく眠れないと子もイライ

          『す〜べりだい』鈴木のりたけ【絵本】#16

          ドラマチック・アイロニー 2024/04/10(p.66)#15

          桐野夏生『燕は戻ってこない』を読みすすめる。 前回の日記は以下↓ ほんとうはもうすぐ読みおわってしまいそうで、日記をつづけようかどうしようか悩ましいが、もうしばらくつづけてみる。 読んでいる位相と、書いている位相がズレているのが愉しいし、それは僕しか知らないことなのである。愉快ではないか。 付箋をぺたぺた貼った箇所を、書き写しながら読み返して、あれこれ考えては書き、また読みすすめる。 読んでは戻り、戻っては書き、書いては読み、を繰り返す。 読むように書き、書くように考え

          ドラマチック・アイロニー 2024/04/10(p.66)#15

          『くつくつあるけ』林明子【絵本】#14

          もうすぐ2歳になる子どもが(ようやっと)靴を履いて歩けるようになった。 ちょこちょこと狭い歩幅で、ゆっくりとだがしっかりと、一歩いっぽ(文字どおりに)足を運んで行きたいほうへどこへでも行く。 いまは歩くことそのものが愉しいみたいだ。 車が好きで、駐車場を見つけるとふらふらと勝手に入っていってしまい、連れ戻すと泣いて怒る。 独り歩きはまだ不安なのか、伸ばしてくる手を、僕はそっと握ってあげる。 同性の親子で手を繋ぐことなんて、今しかないだろうな。 あと数十年後、こんどは

          『くつくつあるけ』林明子【絵本】#14

          『偶然とは何か』竹内啓(岩波新書ー新赤版1269)偶然を巡る物語 #13

          偶然に纏わる物語を、ふたつほど交えながら。 創作その1もう十年ほど昔のことだが、(賃労働の)職場における雑談で、確率の不思議が話題に出たことがあった。 宝くじが当たる確率は? とか、クラスにおなじ誕生日のひとのいる確率は?(誕生日のパラドックス)と云った、確率を巡る与太話だ。 そのなかで僕が次のようなことを云った。 「サイコロの目の出る確率がどれも1/6なら、たとえば一回振って一の目が出たら、つぎに振るときもつづけて一の目の出る確率は、1/6より下がるのではないか。だ

          『偶然とは何か』竹内啓(岩波新書ー新赤版1269)偶然を巡る物語 #13

          『ほわほわさくら』東直子/木内達朗【絵本】#12

          きのうは季節外れに雪の話を書いたが、いまはすっかり桜の季節で、それももう散って終わりかけている。 ことしはなかなか咲かなかったのが、咲きはじめると一気に満開で、散るのもあっという間だ。 温暖化で春が年々短くなっているが、桜の咲く期間もどんどん短くなって、そのうち朝顔みたいに朝咲いたら夜はもう散っている、なんてことになるのかもしれない。 ○ 週末の晴れた日、家族そろって花見へ出かける。 全員そろってのお出かけで、子どもも心なしか普段よりはしゃいでいるように見える。 花に

          『ほわほわさくら』東直子/木内達朗【絵本】#12