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それでも私は前髪を切る

最近自分の年齢や見た目で気になる事があった。

普段から、比較的年齢より若く見られるのだが(若く見られていいでしょ〜って話ではない)、ここ最近、自分より若い人に、社交辞令のトーンではない本気な感じで、ひと回りほど若い年齢と思ったと驚かれることが何回あった。
そして、それを聞いて引いている自分がいた。

嬉しいなんて思えない。そんなに若く見られてる自分に引いていた。

「ウソでしょ。ちゃんと見えてないの?」
「逆に周りの人が老けてんじゃない?」
なんて相手のせいにしてみたりもしたが、後には 

「そんな年下に見られてる私、大丈夫か?」

そんな思いが残った。


なぜそんな風に思ったのか。

それは、実年齢より年下に見られた分の私の経験だったり積み上げたものが、差し引かれたように感じたから。

自分より年下の人に、年下に見られる。

仕事も含め濃いめの人生経験してるんだけどな。
それなりに頑張ってきたんだけどな。
そんな下に見られてて、職場で大丈夫か?
ただでさえ周りは年上の方が多いのに、相談という仕事をしているのに、そんな年齢に見られて信用されるのか?

そんな思いが出てきた。


ある日、美容室に行き「前髪どうする?」と聞かれる。

私の現在の前髪は、眉毛より上。この長さは周りからも意外に評判が良く、何より私自身が気に入っている。
一般的に前髪は長いより、短い方が若く見えるらしい。

若く見られる問題が頭をよぎる。

伸ばした方が実年齢に近づくんだろうな。。。
でも私はしばらく短い前髪でいたい。。。

結局周りからどう見られるかより、自分がどうしたいのかの方をとる。

「この前と同じく♪」

自分の悩みに流される事なく、私の前髪は相変わらず短くなった。


ふと職場で、若く見られる問題について話してみた。

「確かに若く見えるけど、話をすると落ち着いているから関係ないんじゃない?」
「逆に若いのにしっかりしてると思われる事もあるからいいんじゃない」

と言われ、そんな感じなんだ!このままでいいんだって、もともとたいした悩み事ではなかったけどスッキリする。

自分に自信がない
それを見た目とか、年齢とか、経験とか、何かのせいにしようとしていただけだったと気づく。

私自身が、私の見た目を一番気にしていた。
自分を評価していなかったのは、私自身だったようだ。


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