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日脚伸ぶ頃

ここ数日来の鬱陶しい天気にはまいる。
今季は暖冬だから例年の冷え込みはないが、
雨と曇天続きで日差しが恋しい。
まだ寒の内だが気温は2ヶ月ほど早く
3月下旬頃だという。

暦をみると今日(1月25日)から
七十二候の「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」
になる。文字通り、沢に流れる水さえも凍る
厳冬の時期だということだ。本来ならば、
尋常ではない寒さが日本列島を覆っている。

そんなことばかり書いていても
中途半端な気候を心身が滅入るので
少しでも春近しがないかと考えてみた。
春は気温だけで感じるものではなく、
やはり日差しの明るさが大きく作用する。

そういえば少し日が長くなっているのを感じる。
日の出から日没までの昼間の時間を「日脚」
というが、その日脚が伸びているのを感じる。
冬至から少しずつ伸びているのだから
当然なことだけど実感できるようになってきた。

日脚が伸びれば日の強さも増している。
太陽の軌道が立ち上がっていき高度が高くなる。
日脚が伸びれば日照時間も長くなる。
寒の戻りもあるにせよ、春の兆しは一歩一歩
力強さを増しているのだ。

やがて早春の季節を迎える。
春を呼ぶ鳥の初音も聴くことができるだろう。
それまで寒さにも耐えながら
春を迎える準備をしておきたいもの。
伝えたい思いがあるなら今のうちに準備しておけ。


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