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淡雪の朝

雪です。
朝起きたら雪が降っていました。
昨夜は冬の嵐で、雨戸を閉めて寝たのです。
未明には風はやわらかになり、
落ち着いたと思っていたのですが、
雪がやわらかな風に乗り、
舞っているとは思いませんでした。

淡雪。

まだ2月とはいえ、
ここのところの日差しは春のそれで、
日向で昼寝をする猫を
うらやましく見ていました。
こうした早春の思いがけない雪は
「淡雪」といいます。
湿気を含んでいるので、雪と雪がくっつきやすく
まるで雪が育つように見えます。
その様から「牡丹雪」とも呼ばれる所以です。

すぐ消えてしまうはかなさを感じながらも、
雪景色を見ていました。
災害をもたらすほどの雪が降らない瀬戸内では
どうしても雪のはかなさに心奪われたりします。
(雪で困っている地方の方には申し訳ないけど)

この雪がやがて「雪の果」になることを祈りつつ。


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