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ぼくは歩きつづけてきた
激しい雨が打ちつけようが
飛ばされそうな風が向かってきても
ずっと歩きつづけてきた

ぼくは歩きつづけてきた
どこかに目的地があるかのように
いつかたどり着けるかのように
へとへとに疲れても歩いてきた

でもどこにも目的地はない
どこにも見当たらない
かわりに大切なものを落としてきた

背負う時の重さと反して
削られた身の痛さ
これからも戻れない道を歩きつづける


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