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【宇宙イベント✖️コスモ女子】宇宙空間では何ができる?国際宇宙ステーションの活用についてみんなでアイデアを出し合おう!

コスモ女子は、「宇宙業界のキャリアを身近な存在に」をテーマに2020年に設立した女性中心のコミュニティです。宇宙に関する知識を身につけることを目的に、様々なイベントを定期開催しております。

今回はAxiom Space, Inc. アジア太平洋地域担当・田口優介氏をお迎えし、国際宇宙ステーションの利活用について、アイデアを出し合うブレストイベントを開催しました。

講師紹介(田口優介氏)

▲イベントの様子(コスモ女子撮影)

田口氏は神戸大学卒業後、同大学院にて天文学を専攻・研究し博士号を取得。2005年に日立ソリューションズに入社し、システム開発や国際営業を担当されました。

その後一度宇宙業界を離れますが、2018年より民間宇宙ベンチャーへと身を転じ再び宇宙業界へ。

国際営業や宇宙ロボットの事業開発などの経験を経た後、2022年11月より念願であったAxiom Space, Inc.(以下「Axiom Space」)へ転職、アジア太平洋地域の営業担当として活躍されています。 

宇宙空間だからできること、ISSでやってみたいこと

2030年に退役予定の国際宇宙ステーション(以下、「ISS」)。
田口氏が所属するAxiom Spaceは現在、NASAに代わりその後継機となる商業宇宙ステーションの開発を進めており、世界初となる民間企業による商業宇宙ステーションの開発は世界中から注目されています。
今回のイベントでは、前半は田口氏よりISS内で実際に行われている研究や開発についてお話しいただき、後半は参加者全員でこれからのISSの利活用についてブレスト会を行いました。

国際宇宙ステーションの活用についてみんなでアイデアを出し合う
▲イベントの様子(コスモ女子撮影)

宇宙飛行士は、事前にISSでどんな宇宙実験を行うのかが決まった状態で宇宙へと飛び立ちます。
無重力という特殊な環境を活用し、新薬の研究開発、iPS細胞や人工臓器創出技術の開発など、無重力空間でしか行えない実験や研究開発が行われています。
また、人工衛星により撮影した衛星画像を情報処理できるデータセンターを、ISS内に建造するための実証実験も行われており、これが実現すると今まで地上に送るのに制限があったデータ通信の課題解決にもなると言われています。

ワークショップの様子
▲イベントの様子(コスモ女子撮影)

アメリカには、国民の税金を活用した「ISS NATIONAL LABOLATORY」という制度が設けられています。これは、科学実験や技術実証、もしくは教育を目的とした宇宙実験であれば、アメリカ政府がその打上げ費用やクルーの費用を全て、もしくは一部負担する、という制度です。
また、この制度はアメリカに限らず、世界中の国に開かれています。
田口氏も実際にこの制度を活用し、無料でISSでのロボットの実証実験を行うことができたそうです。
このような制度も踏まえて、ブレスト会では参加者がグループに分かれて、ISSを活用してやりたいことや実現させたいことを自由に話し合い、発表を行いました。

宇宙での生活を便利にする設備や宇宙空間を活用したアート、宇宙製造や科学教育に繋がるアイデアなど、様々な意見が出て白熱する時間でした。
とても面白いアイデアがたくさん出てきて、将来本当に実現するものも出てくるかもしれないと、たいへんワクワクする時間になりました。

さいごに

今回はISSで実際に行われている宇宙実験について学び、ISSの利活用について、自由な発想でアイデアを出すことができました。
今後実際に、今回のアイデアの中から実現するものも出てくるかもしれませんね。

参加者と記念撮影(コスモ女子撮影)
▲参加者と記念撮影(コスモ女子撮影)

次回のイベントは、第6回宇宙の基礎講座を2024年5月17日(金)に開催しました。テーマは「ロケット開発の先駆者から学ぶ「ロケット」の今」です。

私たちコスモ女子は今後も宇宙業界を盛り上げるべく、コミュニティやイベントを通して皆様に宇宙の魅力を発信してまいります。

少しでもご興味のある方は以下の公式LINE、またはInstagramからお問い合わせください。
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