大きな誤算から学んだこと。

noteを開設し、Facebookに友人限定公開をしたところ、驚くほどのコメントと個別メッセージをいただきました。noteも1500近い閲覧がなされており、少々びっくりしております。

hiromi個人を知る多くの人にとっては、「トランスジェンダーのパートナーとの結婚を親に否定されること」が、応援の対象になることを知りました。でもそれは赤の他人だからそうできるのであって、両親や兄弟が同じ反応をするわけではないこともよくわかりました。

あえて自分の気持ちを世間に晒したのは、共感を呼びたかったというより否定的な意見をもらいたかったからなんです。

もともと私の周りには中高生の頃からビアンやバイっぽい子がたくさんいました。(ちなみに私も自分をずっとバイだと思っていました。)LGBTフレンドリーなアライと呼ばれる人もたくさんいます。

だからなのかはわかりませんが、今まで私のパートナーがトランスジェンダーであるということを言って、誰ひとりとして否定的なことをいう人はいませんでした。

それ自体はとても素晴らしいことだと思います。私は恵まれているとも思います。でも、それは世間を俯瞰した時に、随分と偏っているのではないかと思っていました。

だから、知りたかった。私が当事者じゃないからこそ、もっと気軽に、ナイフのように鋭い言葉を、私の心を抉り取るように突きつけて欲しかったのです。

でも、周りには優しい人しかいなかった。それは、大きな誤算でした。多くの人が励ましをくれ、背中を押してくれました。自分の胸の内を、こっそり明かしてくれる人もたくさんいました。

パートナーが感じてきた辛さや苦しみを、私は本当の意味で理解できていません。きっとこの先も、分かりきることはできません。

トランスジェンダーだから好きになったわけではありませんが、貴方がそうだったから、学べたことはたくさんたくさんありました。これからもずっと私は学び続けるのだと思います。

前回の投稿で思っていた以上の反響があったことから、結婚というイデオロギーはもはや消滅に向かいつつあるのかもしれないとも思うようになりました。それもまた、貴方と出会えたから気づけたことです。

結婚に向かうための「幸せの土俵」にはまだ遠いです。でも遠回りをする覚悟をした途端、貴方がもっと愛しくなり、家族との時間も増え、世界の見え方もぐっと広がったように思うのです。それがきっと答えなんだと思う、今日この頃です。


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