「話題の人」の英語を聞いてみよう!【フォン・デア・ライエン欧州委員長】その3
2022 年2 月24 日、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を開始。この事態にアメリカや欧州諸国は大きな衝撃を受けました。ここでは3 月1 日、EU(欧州連合)のフォン・デア・ライエン委員長がEU 議会で行った、怒りのこもったスピーチを抜粋して紹介します。全3回。
➀リスニングに挑戦してみよう!
➁リーディングに挑戦してみよう!
➂日本語訳をチェックしてみよう!
EC 委員のみなさん、現在、独立国ウクライナはこれまでになく辛い時期を迎えています。それと同時に、ウクライナの人たちは私たちす
べてのために自由の灯火(ともしび)を掲げているのです。
ウクライナ国民は大いなる勇気を示しています。彼らは自らの命を守っているのですが、同時に普遍的な価値観のためにも戦ってくれてい
ます。そして、そのためには死も厭(いと)わないのです。
ゼレンスキー大統領とウクライナ国民は真に私たちを奮起させてくれます。前回、私がゼレンスキー大統領と会談したとき、彼はEU に加
盟するという国民の夢について再三語っていました。
今日、EU とウクライナはすでにこれまでになく近い関係にあります。長い道のりが控えていますが、この戦争を終わらせなければなりません。それから次にどうするか話し合うべきでしょう。
しかし、これだけは自信をもって言えます。私たち欧州の価値観のためにこれほど勇敢に立ち上がる国民が欧州の一員であることは、この議場にいる誰も否定できるものではありません。(拍手)。そして、それゆえに、EC 委員のみなさん、最後に申し上げます。欧州よ、永遠なれ。自由で独立したウクライナよ、永遠なれ。(拍手)
➃英単語をチェックしてみよう!
darkest hour:いちばん苦しい時期
torch of freedom:自由の灯火
at the same time:それと同時に、それに加えて
universal value:普遍的な価値観
inspiration:鼓舞[激励、刺激、感化、示唆]する人[もの]
hemicycle: 半円形(のもの)。ここでは欧州議会の、議員席が半円形になっている「本会議場」のこと
long live ~:~万歳、~よ永遠なれ
※この記事は「多聴多読マガジン 6月号」の内容を再編集しました。
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