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おばか系の元祖 Dav Pilkey の抱腹絶倒ファンタジー~ [英語]多読のための読書ガイド 2022年6月号③~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。

ファンタジー編 ~2022年6月号~

執筆:西澤 一(豊田高専名誉教授)

男児に圧倒的人気を誇る作家、Dav Pilkey

多読は真面目な本ばかりで退屈とお悩みの方におすすめしたいのが、児童文学作家 Dav Pilkey (デイヴ・ピルキー)のファンタジーです。

Pilkey は自身の小学校時代から人を笑わせる自作漫画を描き、先生から「このままでは一生くだらない本を書いて過ごすことになってしまうわよ」と注意されたとのことです。

Dav Pilkey公式サイト

(1) ネズミの Ricky とロボットの Mighty の名コンビシリーズ、Ricky Ricotta’s Mighty Robot

まずは、Ricky Ricotta’s Mighty Robot シリーズ(全 9 巻)をご紹介します。

ネズミの Ricky とロボットの Mighty

いじめられっ子の ネズミの Ricky と、力持ちながら不幸な生まれの Mighty Robot が相互の弱点を補い合って、悪の勢力に立ち向かう姿が素晴らしいのですが、毎回登場する悪役が笑えます。

『Ricky Ricotta’s Mighty Robot』#1

●YL: 1.4-1.8
●著者: Dav Pilkey
●出版社: Scholastic Inc
●総語数: 1,109 語

マッドサイエンティストの Dr. Stinky は、地球征服を目指して Mighty Robot を開発しましたが、Robot はパワフルなだけでなく、とても優しい心を持っていました。

Dr. Stinky に町の破壊を命令されますが、その気になれない Mighty はジレンマを抱えます。

そこを救ったのが、 いじめられっ子の Ricky でした。

親友になった RickyRobot の活躍が始まります。

テキストも短いので、Captain Underpants の前座としてどうぞ。

(2) スーパーヒーロー・パンツマン爆誕! Captain Underpants シリーズ

次に、Captain Underpants シリーズ(全 12 巻)をご紹介します。

主人公の GeorgeHarold は、責任感の強い(responsible な)少年で、「校内の悪事は大抵ふたりの責任でした(responsible)」の一文で表現されるように、真の悪役は、このふたり組ではないのかもという疑惑を持ちながら、荒唐無稽な話を楽しみましょう。

GeorgeHarold の親友コンビ

特に、GR*の世界観や単調な表現に飽きてきた皆様におすすめです。

GRGraded Readers: 外国人の英語学習者向けに語彙制限されたリーダー

『The Adventures of Captain Underpants』#1

●YL: 2.8-4.5
●著者: Dav Pilkey
●出版社: Scholastic Inc
●総語数:5,731 語

George と Harold は想像力豊かで、小学校全体を巻き込むいたずらを繰り返していました。

ある日、彼らの悪行を快く思わない校長の Mr. Krupp に犯行現場をビデオ撮影され、 長期間の反省掃除(反省の意味で掃除させら れること)に処されます。

この窮地を脱出しよ うと Mr. Krupp に催眠術にかけたふたり組でしたが、手元が狂って Captain Underpants を誕生させてしまったのです。

『多聴多読マガジン6月号』発売中!

6月号の『多聴多読マガジン』は、「アニメで英語を学ぼう」特集!

自分の推しを英語で語りたい人必見です。

「アニメにあんまり詳しくないけど、英語学習してみたいなあ」という方にも、とっつきやすい作りになっています。

ぜひお手に取ってみてください。試し読みはこちらから!

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