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映画 偏愛

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離ればなれの花々へ/山戸結希 を言葉のみ抜粋。

21世紀の女の子 離ればなれの花々へ For lonesome blossoms 赤:この花園に足を踏み入れたときから 青:私たちは終わりを知っている 黄:私たちは、花咲く頃のお嬢さん 赤:そうよ、あなたはいつか… 青:もうそろそろこの花園にはいられなくなる 赤:そろそろだね 黄:そろそろだ 一瞬の季節に愛されるために この花園に入れられた 赤:私たちは花の盛りの女の子 黄:笑っていたのに、泣きたくなるよ 赤:私が、私自身になってゆく 青:私たちは絶対に忘れてしまう日々

女と男と人間

周りはあまり好きな人がいないけれど、私は結構村上春樹の描く人間像が好きだと思う。彼の物語に出てくる男性になぜか共感できる。基本的に合理的に生きていて、その上で教養がある程度含まれた「あえて無駄なことをする愉しさ」に少なからず自信を持っているような。その上で異性という一番自分の遠い存在に触れ、恋という感情に振り回され、困り果てたり、見ないふりをして見たり、当人の問題点なのに変に客観視して傍観していたり。そのせいで味わった少しの苦味と後悔でさえも、小説にしたり小粋な音楽と一緒に思

It must be heaven/天国にちがいない  エリアスレイマン

『天国にちがいない』エリア・スレイマン監督 私はちょうど一年前のいまごろフランスにいたときに初めてエリアスレイマン監督のこの作品を観た。数少ない会話も当時全く理解できなかったので今日改めて日本語字幕で観たけど、やっぱり好きな映画。どのジャンルにも属さないような不思議な映画で、優しく孤立していて、でも確かにメッセージを訴えていて、初めて見たときにフランス来てよかったと心の底から思った。(1年後に日本でも見れたけど) 何よりもこの映画の中での監督本人が演じる主人公の寡黙な立ち

永い言い訳

美しい映画だった。 死 って本当に人間にとって一番大きな存在で、 それが身近な人であればある程、そして死の理由が故意的だったり突然だったり稀有な理由であればある程、その存在は常にその人の中に媚びり続ける。 今の世界では人間が死ぬのは一般的に病気が原因であるから、それで亡くなった人は周りも納得ができる。 だけど事故死だったり、災害だったり本人とは直接関係のない原因だったり、 逆に自殺という一番個人的な原因だったり 死とその人の距離が近すぎたり離れすぎたりしていると、 周りの

名もなき生涯 A Hidden Lifeと私の志のこと

2019年締めの映画 filmarksの記録を数えたら2019年は200本以上映画見てました。びっくり。 そしてこの映画、3時間たっぷりですばらしい映像美とストーリーだった。最後まで目ぱっちりでいろんなことを考えながら良い時間を過ごせた。 まず予告から大自然の美しさが広角レンズで写っているのがほんとうに綺麗だし、カットが多いから退屈しないで見ていられる。あと英語聞き取りやすかった。 私がグッときたポイントは、夫婦という関係性を超えた二人の支え合いと、フランツ

それでも夜は明ける 12 years a slave

邦題がかなりポジティブなのでどんなものかと思ったら、ずっしり でも重いわけではなく、静かに進む映画だった 奴隷たちが極貧、重労働生活を送るのは自然豊かな緑の美しい土地で、そのギャップがかなり新鮮でした 首吊りされそうになるシーンで彼の状況と背景のやりすぎなほどの新緑がかなり残酷な空気を出していた 終始、主役の表情、特に目が本当に凄くて、感情を抑えたかぶらず生命力を絶やさず、でも恐怖に怯え耐えているような、 目は絶対に真実を見ているような感じと、その画面への収め方が素晴

散歩する侵略者

この映画を見ていた時の自分の中の気づきについて ・私が涙を流すことに対して当てはめている感情と、自分がその時に同時に認知している感情は必ずしも穴地ではない。し、 私は泣くことをほぼ反射神経として心臓の鼓動のように行っていると思った それは、世間では一般的に泣くという行為は必ず感情に支配されて行われる動作だとされていて、 確かに私が泣くときって感情が高ぶっている時なんだけど、 散歩する侵略者を見ていた時↓ 私が泣いたのは、地球が侵略されそうになって長澤まさみが

オーファンズブルース

6月くらいに大学の放課後に一人で吉祥寺まで見に行って、パンフレットを買うくらい余韻が残ってる作品。また観る機会があるといいなー。以下は見た日の帰りの電車で描きました エマはずっとあおいふくをきてる 目線や仕草が雑にみえて丁寧で素敵 人と接してる時の柔らかくて眠たそうな声と、1人でいる時の視線の淡水っぽさ(海水じゃない)が好きだと思った ちぐはぐさ 必至に忘れまいとしているところ 貝🐚の入った氷で蛇口から出た熱湯の火傷を冷やしたり首に当てるところも素敵 赤い絵の具を入れ

アラジン 実写化

随所でなぜか泣きそうになる 中東の世界でディズニーか作り上げられているのもなんか泣けた ただスルタンは結局事実としては女はなれるはずがないわけで、まあ別にそれはファンタジーですからいいんだけど、 女の人の自立性を特に強調しつつ、 アラジンのストーリーとして欲深さや権力に溺れることの愚かさも描きつつと言う意味ではかなり纏まっているのかもしれない。 どこまでも疑問に捉えてしまうわたしには、じゃあそもそもそんなに出会って間もない男と女が結婚する=絶対幸せ、ちゃんち

ベティブルー

『ベティブルー』という映画を観ました。原題『37°2 le matin』。雑誌の映画特集で見つけて、3時間の長尺だけどまあ見てみるか、となんとなく見たら、結構今でも忘れられなく… 自分にとって大切な映画の一つになった。 正直に、誰にも邪魔されず生きる1.5人の命の形 3時間あるけどいちいちおしゃれ…。家具など背景や服の色づかいがほんとーにおしゃんでそれを見つつ、ゾルグカッコいいーと眺めつつ、ベティは真面目だなぁとか考えてたら結構すぐ終わる。 ゾルグは、過剰に気取っては

私はロランス Laurence Anyways

愛ってなんなんだろう。 ロレンスとフレッドは、愛し合ってたというより、惹かれ合ってた?感じがするいや、もうこれは一言で表してしまうには野暮だ 二人はその人生の中で出会って良かったのかどうかを問うのも愚問かもしれない、 でももし出会わなければどうなっていたんだろう? 私はそういう人に出会っているか? 愛って本当はすーーーーっっごく重いものだと思う。少なからず私の今までの人生にとってはそうだ。(こんな奴でも誰かには愛されている、いた、瞬間もある。。)一人の人間が