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映画「ハリー・ポッター」の魅力~ ダイアゴン横丁について徹底解説!

 2023年6月16日、豊島園跡地に映画「ハリー・ポッター」の舞台裏を再現したワーナーブラザーズ・スタジオツアー東京が開園しました。NETFLIXでは、全8作品配信が見られます。ハリポタのイマーシブ(体験)を数倍楽しくする魔術的視点で、ダイアゴン横丁を解説します~😎

ダイアゴン横丁

漏れ鍋

Leaky Cauldron

 ダイアゴン横丁(Diagon Alley)に入るには、居酒屋「漏れ鍋」を通らなければなりません。人間界と魔術界のハブのような店ですが、人間には入口が見えません。映画によく登場する店です。
 「漏れ鍋」とは魔女がスープを煮る大鍋(cauldron)に穴があいていて、大事なスープが漏れているような状態をイメージします。お酒を飲むと重要な情報が漏れやすいという、ハグリッドを体現しているようなネーミングの場所ですね。
  ナイトバスで「豆のスープが出たら、食われる前に食え」という忠告があり、「漏れ鍋」でハリーが豆のスープを断ったくだりがありました。これは、魔法界の風変わりな教訓の一例です。かつてロンドンの濃霧を「豆スープの霧(pea soup fog)」と言い、多数の死者を出すほどの大気汚染でした。また、数学者ピタゴラスが豆を食べることをタブーとし、敵に追われて豆畑で殺されたという伝承をベースにしています。

フローリシュ・アンド・ブロッツ書店

Flourish and Blotts

 ホグワーツ魔法学校の教科書を販売している本屋。2作目「秘密の部屋」に登場するギルデロイ・ロックハートがサイン会をした場所。ここでドラコの父親が、ジニーのカゴに「トム・リドルの日記」を計画的に入れました。ヴォルデモートに託された分霊箱のひとつとは知らず、うかつなことをしたものですね。

オリバンダーの杖店

Ollivanders

 オリバンダーは紀元前382年から続く、杖職人の家系です。なぜこの年なのかを考えると、古代ギリシャの哲学者プラトンのアカデミアの設立が関係していると思われます。アカデミアの門には、「幾何学を知らぬ者、くぐるべからず」と書かれて、数学者ピタゴラスの影響をあらわしていました。ピタゴラスもプラトンも、霊魂の不死性や輪廻転生を信じていました。

 死の秘宝のシンボリズムは、ピタゴラス教団のテトラクティス(Tetractys)に似ています。ピタゴラス教団は数学と哲学の学派ですが、儀式が秘密主義的で、神秘的な要素は後世のオカルトに大きな影響を与えました。

グリンゴッツ魔法銀行

Gringotts Wizarding Bank

 グリンゴッツ魔法銀行は、歪んだ印象的な建物です。魔法族は壊れかけた、独特な雰囲気を好むという観点でデザインされたそうです。1474年に小鬼のグリンゴットによって設立されました。
 歴史的に1474年とは、スペイン女王イザベル1世が即位した年で、苛酷な異端審問を行ない、ユダヤ人追放や魔女狩りが厳しかった時代です。
 この銀行は、魔法界唯一の銀行であり、魔法使いたちが貴重品を安全に保管するための場所です。ダンブルドア校長は「賢者の石」を、ベラトリックス・レストレンジは分霊箱「ハッフルパフの杯」を預けていました。安全という触れ込みのわりに、2度も侵入されましたよね~。

 金庫は地下洞窟になっており、トロッコで移動することから、金鉱山をイメージさせます。ヨーロッパの民間伝承でゴブリンは、鉱山労働者として描かれ、狡猾・貪欲な性質です。

ウィズリー・ウィザード・ウィーズ

Weasleys' Wizard Wheezes

 ロンの双子の兄が、ダイアゴン横丁の中心である93番地にオープンした、いたずらグッズ専門店。開業資金はハリーが魔法学校対抗試合で優勝した賞金を提供。商売は大成功しました。

お知らせ

 かつて、ハリー・ポッターのシリーズをワクワクしながら映画館で鑑賞したものです。今はお手軽にパソコンで作品を鑑賞できますが、映画の感想をわかちあう交流の場を作るのもいいなぁと思い、映画サークル「ドーナツ・タイム」を有志と立ち上げ、初イベントを企画しました。
 江戸川台駅(千葉県流山市)のギャラリー「ぶらっと・えにし」(地図)にて、8月23日からハリポタ企画展を行ないます。ハリポタをイメージしたファンアート、フォトストップなどありますので、遊びにきてくださいね。

 気が向いたら続きを書くので、もっと知りたいと思ったらスキやフォローをお願いします。ポチしていただくと、チキンラーメンひよこちゃんがご挨拶しますよ。映画の考察記事は下のリンクにまとめて置いてあります😎


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