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あなたの将来の夢は、本当にあなたの中から出てきたものだったのか

こんにちは!

こしあんです。

あなたは子どもの頃「大人になったら何になりたい?」と聞かれたことがありますか?

よくある質問のように感じますが、日本だけでなくアメリカでもこういった質問を子どもにするそうです。

しかし、ある研究者はこの質問が子どもの可能性を奪っているのではないかと考えました。

心理学ではアイデンティティ・フォークロージャ―(アイデンティティの早期完了)と呼ばれる状態があります。
これは若年期に十分な知識や経験がないままに自己を確立し、その他のアイデンティティについて考えようとしなくなる状態を言います。

たとえば「野球選手になる!」と決めた場合、サッカー選手になる選択肢は自ずとなくなります。
つまり、早い時期にこれが決まってしまうと「他の職業に興味がいかなくなってしまうのではないか?」と考えれられています。

そしてこのアイデンティティ・フォークロージャーは先ほどの「大人になったら何になりたい?」といった質問を大人が投げかけることでなることが多いと考えられています。


「ちょっと、おおげさじゃない?」
と感じる人も多いと思います。

私自身、「そんなことある?」というのが正直な気持ちでした。

ただ、ハーバード大学院心理学教授トッド・ローズと神経科学者オギ・オーガスによれば、この質問をされることで何か希望の仕事を答えなければならないと感じる子どもたちがいて、その期待に添いたい一心で答えてしまう場合もあるのではないかと考えています。

つまり、子どもの考えではなく両親が望んでいる職業を言ってしまうわけです。

そして、ことある毎に親戚や家族に宣言し、その意志をどんどん固めていきます。
しかし、現実には能力が足りず「果たせなかった夢」として終わる場合もあります。

早いうちから夢がしっかりしていると、計画的に目標を立て万進していくかもしれませんが、今後、子どもがどう変化していくかわからないのに、その選択肢が少なくなってしまうこともあります。

また組織心理学者アダム・グラントによれば、この質問は仕事をアイデンティティの主要素にするように子どもたちに促してしまっていると言います。

たとえば警察官、消防士、学校の先生、教授といった立派な職業、地域に貢献している職業を大人たちは期待しています。
つまり、社会的に容認される職業を大人たちは求めていて、それを無言のプレッシャーで子どもたちに押し付けている可能性があるとグラントは考えています。

もっと言えば、「面白い人になりたい」とか「いろんな人を癒したい」といったものでは大人たちは満足しないのです。


【人も世も変化している】

子どもがどう変化していくかわからないと言いましたが、それと同じくらい世の中がどう変わっていくのかはわかりません。

20年前では考えられなかった職業や技術があります。

たとえばYouTuber、Vtuberといった仕事や3Dプリンターといった技術もあります。
いまではこの3Dプリンターで家も建つそうです。

アイデンティティ・フォークロージャはそういった機会を無視してしまうかもしれません。
グラントは「職業によって自分を定義するべきではない」と言います。

「○○会社の誰々」というものが一つのアイデンティティになることは間違いありませんが、その職業があなたを定義しているわけではありません。

世の中にはいろんな仕事があること、仕事の種類は今後増える可能性があること、そして成長と共にどの仕事に就くか変わっても良いということも発信していかなければなりませんね。


今回はここまで

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最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた次回お会いしましょう。

※この記事は読んだ本をもとに考察し、私の経験したことなども踏まえて書いています。
そのため、参考にした本とは結論が異なる場合があります。
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